医療施設
- 設計
- 施工
木の効果を活かす、リゾートのような病院。
病院(大阪府箕面市)
デザインディレクション:株式会社サムライ/基本計画:株式会社共同建築設計事務所/構造:準耐火建築・木造軸組工法・2階建て、絵画・音楽棟および園芸棟:平屋建て/建築地:大阪府箕面市/延床面積:1,421.98㎡(430.15坪)/掲載誌:近代建築 2019年4月号/受賞:2018年度グッドデザイン賞・ウッドデザイン賞2020(ハートフルデザイン部門)
コンセプトは「リハビリテーション・リゾート」。患者の方々がリラックスしてリハビリに取り組める環境づくりを実践しています。開院10年目に新設した当病棟も、そのコンセプトを踏襲。当初はRC造を計画していましたが、素材の優しさを肌で感じられる木造建築を採用することになりました。
建物は外観内観ともに全面的に木の現しとし、病院とは思えない空間を生み出しています。日常生活を取り戻してもらうため住宅仕様に近づけた設計とし、あえて100%バリアフリーにはせず、階段や段差を設け、手摺を少なくしています。また、趣味を通じてリハビリを行う新しい試みとして、ヴィラ形式の「絵画・音楽棟」「園芸棟」も併設しました。
安らぎや癒しを与えてくれる健康的な空間で、自然の力を感じながら生きるエネルギーを引き出す。病院のニーズと木化のメリットが一致し、新しい可能性の扉が開きました。
病院とは思えない、木をふんだんに使った外観。エントランスの前にはウッドデッッキが広がっており、外壁にはウエスタンレッドシダー、ウッドデッキには屋久島の地杉を使用している。