業務施設
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不安な人たちを包む、木の強さと優しさ。
庁舎 防災避難施設(宮城県東松島市)
構造:準耐火建築・木造軸組工法(BF構法※)・2階建て/建築地:宮城県東松島市/延床面積:832.30㎡(251.77坪)
※当社オリジナル構法
すべての人が安心して過ごせる避難スペースをつくる。東日本大震災で得た教訓を活かすために、私たちは東松島市が新設する避難施設に木造建築を提案しました。いちばんのメリットは独自の「ビッグフレーム構法※」により、優れた耐震性・耐火性を確保しながら大空間を創出できることです。有事の際に多くの避難者を収容できるだけではなく、遮音性のある可動式の間仕切りで、乳幼児や要介護者のプライバシーを確保できます。バリアフリーの室内は、木のぬくもりや香りによる安心感を考慮しています。天井は構造材の梁を現しとし、床は東北産材のフローリングを採用。エコ住宅のノウハウを活かし、大きな窓、長い庇、ルーバー、天窓などで自然の光や風を調整して快適な環境をつくります。公共建築物の木造化が促進されている今、強さと優しさが両立する木化の施設は、災害時における不安な精神状態に陥った人たちを守る重要な役割も果たします。
木造建築とは思えない2階の避難スペース。
平時は可動式の間仕切りにより、会議や研修に使われている。