CO2削減に向けた様々な取り組みが世界中で進められているなか、石炭や石油などの化石燃料に代わる、自然資源を利用した再生可能エネルギーの普及拡大が期待されています。
当社グループでは、2011年以降、主に建築廃材、林地未利用木材などをチップ化して燃料に利用する「木質バイオマス発電」事業を展開しています。木材の有効活用とCO2の排出抑制、さらには地域の森林環境整備など林業の振興に大きく貢献する事業として取り組んでいます。
その他「風力発電」や「地熱発電」など、森林地や森林資源を主に活用した再生可能エネルギー事業の検討も進めており、これまでの木質バイオマス発電事業の経験を活かし、地域の特性や条件に適した事業を展開していきます。
Feature
当社グループでは、木質バイオマス発電を中心とした再生可能エネルギー事業を展開。
総発電規模(2021年8月現在稼働中の発電所)
カーボンニュートラルな「木質バイオマス発電」
木質バイオマス発電は、CO2の増減に影響を与えないカーボンニュートラルという発想でつくられており、森林資源を活⽤することで、再⽣可能エネルギーを推進するとともに、森林の価値を⾼める効果も期待できる発電方法です。
当社グループは、建築廃材に含まれる木材を原料とするリサイクルチップや、製材に適さない材、森林に放置されてきた間伐材などの未利用木材を燃料用木質チップとして利用する木質バイオマス発電事業を展開しています。
「燃焼灰」の有効活用
木質バイオマス発電では、バイオマス燃料の燃焼時に燃焼灰が発生します。紋別バイオマス発電所では、燃焼灰をセメント等と混合し、主に林道の路盤材として再利用しています。
その他の再生可能エネルギー事業
当社では、木質バイオマス発電以外の再生可能エネルギーとして、工場の遊休地を活用した「太陽光発電所」を保有しています。一部の太陽光パネル架台には、主に国産のスギ材を用いたオリジナル木製架台を採用し、発電施設の環境負荷低減と木材の利用用途拡大に配慮しています。
また、山間部での風力発電や地熱発電の検討を進めており、発電施設を建設する為に必要となる作業道を林業施業で必要なインフラ整備にも活用するなど、森林の価値向上を目指した開発を目指しています。
鹿島太陽光発電所
ソーラーパネルの架台に国産杉を使用