SDGsなど持続可能な取り組みへのニーズが高まる中、住友林業グループは、地域社会や環境に配慮した森林事業を展開しています。
木材を生産する為の植林地である「生産林」の管理、生態系の保全やCO2の吸収・固定を担う「環境林」の保全、それらをとりまく「地域社会」との共生を通じて、広域の環境を維持したうえで、木材の安定供給と地域の経済発展に貢献します。
Feature
海外における森林管理
住友林業は現在、インドネシア、パプアニューギニア、ニュージーランドの3ヵ国で約24万haの森林を管理しています。
海外の森林事業では、各国の地域特性を生かして、それぞれ異なる樹種や伐期、利用用途の森林事業を実施しています。
森林認証を取得し、地域社会や生態系に配慮した森林事業を推進
インドネシア
インドネシアの西カリマンタン州の熱帯泥炭地域を含む約15.5万haの事業地において、高度な水位管理技術で泥炭を持続的に利用する環境を構築したうえで、主に製紙の原料に使われるアカシアの植林を行っています。ランドスケープレベルでの環境保全に積極的に取り組み、PHPL(インドネシアの持続可能な森林管理認証スキーム)などを取得しています。その他、ジャワ島では地域住民と一体となって実施する社会林業にも取り組み、所得向上や環境保全に貢献しています。
パプアニューギニア
パプアニューギニアの東ニューブリテン州で約3.1万haの事業地を管理しています。主に家具用材として利用されるユーカリの一種であるカメレレを植林しています。
環境に配慮した管理を行い、約2万haにおいてFSC®森林認証※1を取得している他、道路・橋梁の建設や維持管理、医療施設や商業施設の運営など、地域インフラの担い手として重要な役割を果たしています。
※1 FM認証FSC-C103694
ニュージーランド
ニュージーランドの南島ネルソン地方で約3.6万haの事業地を管理しています。主な植林樹種であるラジアータパインは、均質で加工性に優れることから汎用性が高く建築用材として幅広く利用されています。またニュージーランドは世界的にも林業の機械化が進んでいる地域のひとつであり、安全性や効率性を追求した高度な森林管理が特徴です。事業地全体でFSC®森林認証※2を取得しています。
※2 FM認証FSC-C132002
Contribution to society
through our business
泥炭地管理
政府の許可を受け、大規模な泥炭地の保全と植林を実施
きこりんプライウッド
地球環境問題と地域社会に貢献する付加価値の高い資材
NeXT FOREST
世界で唯一の熱帯泥炭地管理モデルを、世界最先端の観測技術・衛星利用技術で世界に普及