商業施設
- 施工
木の空間という、都心のおもてなし。
飲食店舗(東京都文京区)
設計:KAJIMA DESIGN/構造:耐火建築・木造軸組工法・3階建て/建築地:東京都文京区/延床面積:243.66㎡(73.70坪)/掲載誌:新建築 2013年6月号/受賞:第17回木材活用コンクール(木質構造特別賞)受賞、ウッドデザイン賞2015(ライフスタイルデザイン部門)受賞
都心とは思えない、緑ゆたかなエリアにある当店舗。おいしくて安全なものをコンセプトに、直営農場から届く新鮮な有機野菜の販売や料理を提供。ナチュラルライフのシンボルとして、自然派志向のお客様から支持されています。そんな自然派のコンセプトを、店舗づくりにも活かしました。明るい開放感とほのかな木の香りでリラックスできる、大きな吹き抜け空間。天井・床・サッシ・腰壁に積極的に木を使い、四方に設けた窓から建物周辺の緑を室内に取り入れます。さらに、建物を支える大きな梁と柱には、純木質耐火集成材「木ぐるみ FR※」を採用。耐火被覆材として難燃薬剤を注入した国産杉を用いているため、石膏ボードなどの不燃材で木を覆う必要がなく、木のやさしい質感を出しながら火災に強い建築を実現できるのです。進化したテクノロジーで快適かつ安全な空間をつくること。それも木化の大きな使命です。
存在感のある堅牢な梁と柱には、国産杉を用いた純木質耐火集成材「木ぐるみ FR」を採用し、火災に強い木造建築を実現している。
※「木ぐるみ FR」は住友林業が大臣認定を保有し、2016年9月に販売を開始した1時間耐火構造大臣認定部材。 建設当時に使用したのは、鹿島建設の大臣認定および登録商標「FRウッド」。
TECHNOLOGY OF MOCCA -木化の技術-
耐火集成材「FRウッド」
国産スギ材のみを利用してつくられた純木質耐火構造部材です。 木材を現しで、かつ構造部材としての利用が可能で、荷重支持部の周囲に難燃薬剤を注入し、難燃処理層を配置する事で耐火性能を確保しています。小断面(260mm×290mm『荷重支持部120mm×120mm』)から大断面まで自由に設計する事も可能で、1時間耐火構造は大臣認定も取得しています。「FEウッド」の製造販売については、住友林業株式会社が開発4機関と連携し、「FRウッド」の汎用化を進めており、大規模木造建築から個人住宅まで、幅広い普及を推進しています。