宿泊施設
- 施工
木と石が奏でる、和空間。
ゲストハウス(山梨県北杜市)
設計・監理:株式会社新素材研究所/構造:木造+鉄骨造・平屋建て/建築地:山梨県北杜市/延床面積:160.40㎡(48.50坪)
文化複合施設「清春芸術村」に隣接するゲストハウス「和心」。現代美術作家・杉本博司氏と建築家・榊田倫之氏率いる新素材研究所が「旧素材こそ最も新しい」という理念のもとに設計しました。
建具には希少な秋田杉、浴室には青森の檜葉と十和田石、そして庭には福島県産の滝根石を用いるなど、あらゆる素材を厳選して建てられた凛とした和の佇まい。屋根は米杉製材割りと銅板一文字葺きの2段階構造で、刀刃を施した鋭い庇が特徴的です。この大屋根を支える細い柱と角材を配置しない大開口により、庭を楽しむ空間と回廊のような軒先を実現しました。
木など自然素材の持つ美しさと日本の伝統的職人技、そして最先端技術との融合によって叶えられた新時代の数寄屋建築。その清らかな意匠が訪れた人々を極上のもてなし空間へと誘います。