商業施設
- 施工
北海道の森は、街の森となり人と環境を育てる。
飲食・ワークスペース(北海道札幌市)
設計:株式会社アトリエオンド一級建築士事務所・株式会社桜設計集団構造設計室/施工:熊谷組・住友林業共同企業体/構造:鉄骨造(7~10階に木質ハイブリッド集成材を使用)・地下1階 地上10階建て/建築地:北海道札幌市/延床面積:1,152.02㎡(348.48坪)
観光やビジネス、流行の発信地・札幌の中心街に面し建つ、地下1階・地上10階の耐火木質ビル。「環境と健康をともにかなえる建築」をコンセプトに、国内林業の活性化と脱炭素社会の実現をめざします。鉄骨造の上層階には、鋼材を内蔵した木質ハイブリット集成材※を北海道で初めて採用。外装材含め北海道カラマツを使い、地域林業の活性化と木の魅力を発信しています。構造躯体に使用した木材は39.9m3、炭素固定量は31.8t(CO2ベース)。敷地面積(139.05㎡)の約7.2倍に当たる広さのカラマツの森が吸収するCO2量に相当します。
※鉄骨造でありながら集成材を耐火被覆して、木質感ある仕上げにするのが特徴。
さまざまな魅力で展開する10階建て施設には、スイーツ専門店やレンタルオフィス&コワーキングスペースが入っています。開放的で頼もしいデザインの大空間を、北海道産カラマツの強靭な梁と柱が支える。コンクリートビルに挟まれ、制限の多い狭小敷地に建つ外観を、道ゆく人に北海道産の木材で演出した。