業務施設
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心地よく働ける環境を、国産木材でつくる。
スミリンウッドピース新居浜事業所
構造:木造軸組工法・平屋建て/建築地:愛媛県新居浜市/延床面積:268.30㎡(81.16坪)/受賞:ウッドデザイン賞2017(ソーシャルデザイン部門)受賞/施工:住友林業ホームエンジニアリング株式会社
スミリンウッドピースは、障がい者の雇用を推進するために設立した住友林業の子会社。社有林で栽培する原木椎茸の加工をはじめ、木工製品(写真上)の製作や印刷などを行います。新社屋はストレスなく働けるバリアフリーの設計であると同時に、住友林業創業の地である新居浜市から、国産材の積極的な活用方法を発信する事例となりました。社有林の桧無垢材で製作した、テーブルや照明器具などのインテリア。当社・筑波研究所が開発した耐候性の高い保護塗料により、屋外のウッドデッキや列柱柵にも桧を使用。また、シザーストラスで大空間を確保し、視覚的な心地よさも生み出しています。障がいの有無に関係なく、心地よく働ける建物をつくること。健全な森林を取り戻すために、国産材を有効活用すること。未来に向けて労働環境や自然環境の改善に貢献することも、木造化・木質化を推進する大きな意義となっています。
スタッフの団らんの場となるラウンジ。テーブルは4mの桧の一本材を組んだオリジナル。
床はウイスキー樽を再利用したオーク材で、表面を焦がし独自の風合いを出している。
窓の外にはウッドデッキを設け、三方の室内から桂のシンボルツリーが見える。