業務施設
- 施工
「木化×ビル」の先にある、都市木造の夢。
物品販売店舗・事務所(東京都国分寺市)
設計:株式会社スタジオ・クハラ・ヤギ+team Timberize/構造:耐火建築・鉄骨工法/建築地:東京都国分寺市/階数:7階建て(4~7階木質ハイブリッド造)/延床面積:605.70㎡(183.22坪)/掲載誌:新建築 2017年11月号・近代建築 2019年4月号・JIA建築年鑑2018・日本建築学会作品選集2019/受賞:第21回木材活用コンクール最優秀賞(農林水産大臣賞)・ウッドデザイン賞2017
施主様は、アロマテラピーを通じて香りや笑顔のある生活を創造している会社です。「自然素材を原料とした商品を扱うからこそ、木の癒しのあるビルにしたい」という想いから、本社ビルを木質化するプロジェクトがスタートしました。駅前通りに建てられたビルは全体が鉄骨造になっていて、1〜3階は外装を木質化、4〜7階は鉄骨を木で覆う「木質ハイブリッド集成材※」を構造体に採用し、木化空間を創出しています。このプロジェクトには大きな目標がありました。それは、誰も真似できないオンリーワンではなく、誰もがつくれるスタンダードのビルであること。コストを抑え、施工を合理化した「普及型」にすることで、多くの都市に木のビルが建ち並ぶことをめざしたのです。安らぎのある職場を創出する。街のランドマークになる。都市の景観を変えていく。ビルの建築に木造という新たな選択肢が生まれ、「都市の木化」の時代がやってきました。
※木質ハイブリッド集成材の詳細は下記に記述。
6階のラウンジ。ガラスのカーテンウォールからたっぷり自然光が入り、
木質ハイブリッド集成材のフレームやフローリングを美しく照らす。
TECHNOLOGY OF MOCCA -木化の技術-
“ハイブリッド”の可能性 ~ 木造と鉄骨造のいいとこどり ~
木のやわらかさと鉄の強さを併せ持つ「木質ハイブリッドビル」
1~3階は鉄骨造、4~7階は木質ハイブリッド造
鉄骨内蔵型の特徴を最大限に活かすため、建築の構造形式はシンプルに鉄骨造。構造設計・確認申請が簡単になり施工の難易度・コストも下がります。標準納まりを整理して誰でも建てられる普及型モデルの実現を目指しています。木質ハイブリッド集成材
木は、鉄を熱から守る耐火被覆材として機能しておりクリアランスは2mmで鉄骨は完全に木で覆われます。中身の詰まった木の柱・梁は存在感が際立ち、同時に山の環境を守るため木を大量に使うことができます。木化が、働き方を変化させた。