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住友林業の「木を科学する」研究拠点。
事務所(茨城県つくば市)
設計:株式会社le style h Atelier Asami Kazuhiro+住友林業株式会社/施工:川田工業株式会社/構造:準耐火建築・木造(ポストテンション構造)・3階建て/建築地:茨城県つくば市/延床面積:2,532.40㎡(765.80坪)/掲載誌:新建築 2019年10月号/受賞:ウッドデザイン賞2019・T-1グランプリ・LVL賞2019・第23回木材活用コンクール最優秀賞(国土交通大臣賞)・第33回日経ニューオフィス賞・第34回茨城建築文化賞(議会議長賞)
植物の品種改良や建材開発など、木構造の課題を解決する新技術を採り入れた住友林業の研究棟。木の価値を高める「木を科学する」をテーマに、幅広い知見を発信する重要拠点です。その研究開発技術を採用・実践し、完成後も調査・研究の場としています。また、屋上の太陽光パネルでの創エネや、再生可能エネルギーの木質ペレットを利用した吸収式冷温水機を熱源とした空調でCO2排出量を大幅に削減。さなざまな環境負荷低減技術の導入により、ゼロエネルギービル(ZEB)の実現と普及を目指します。
また、屋上やバルコニー、外壁を緑化し、3層吹き抜けにも高木などの緑を配置。全館で、木と緑豊かな心地よい屋内環境を実現しました。
この研究棟は、法規定以上の大きな給気口や排煙口を確保するなど、木造建築物を対象とした「全館避難安全検証法」の大臣認定を取得した国内初の物件です。
1階は木に関するさまざまな情報の発信など、多目的な用途に対応したギャラリー。
建物中央を東西に分割し、3層吹き抜けのインナーコートヤードに5mの高木などを配置。上部のトップライトが太陽高度の変化に関わらず、1階の植物に太陽光を届ける、木と緑豊かな屋内環境を実現しています。