業務施設
- 施工
地域の杉を活かし、住民とつくる木の郵便局。
郵便局(千葉県南房総市)
設計:日本郵政株式会社一級建築士事務所/構造:木造(CLT工法)・平屋建て/建築地:千葉県南房総市/延床面積:132.00㎡(39.93坪)/受賞:ウッドデザイン賞2022奨励賞(審査委員長賞)・第29回千葉県建築文化賞
カーボンニュートラルの実現をめざす日本郵政グループは、「+(ぷらす)エコ郵便局」の第1号店舗を千葉県に建設。日本の郵便局専用建物として初めてCLT※を採用し、外壁には千葉県産の杉板を地域の方々や子どもたちとのワークショップで製作した焼杉282枚を使用しました。また、太陽光発電を活用して局舎の電力の約半分を賄い、周辺地域への電力供給とCO2の削減に貢献します。このように、木材や再生可能エネルギーを積極的に活用し、循環型社会の形成とSDGsの実現に寄与することを目指しています。
※ CLT:クロス・ラミネイティド・ティンバー(直交集成板)。長い板状の木材を縦横交互に積層接着した厚型パネルで、強度や耐熱性に優れている。
郵便局内の天井は、スギ・ヒノキのハイブリッドCLT、壁にはスギのCLTを現しとした。
接客カウンターやキャビネット、チェアーなど、白を基調とすることで豊かな木質感を表現。
両壁面のカウンターでは、CLTの美しい直交積層の断面を見せている。