商業施設
- 設計
- 施工
木化と温泉の、あたたかい相乗効果。
公衆浴場(宮城県栗原市)
構造:木造軸組工法・平屋建て/建築地:宮城県栗原市/延床面積:414.05㎡(125.25坪)
里山の魅力を今に残す宮城県栗原市に生まれた、源泉掛け流しの温泉施設。地域の住人はもちろん、震災復興のボランティアの方にも利用していただく目的で造られました。設計コンセプトは、住宅の延長として安らげる、古民家をイメージしたコミュニティ。高台の段差を活かした建物は南側を開放し、四季折々の景観を望めます。黒を基調とし、落ち着いた印象を与える外観。屋根には小さな煙突があり、愛着を覚える佇まいに仕上げています。柱と梁を現しにした室内は、木と白い壁のコントラストを活かし、ぬくもりに包まれた空間を創出。床材には歩き心地が良く上質な表情を生む、なぐり調のオーク材を採用。中央に備えた薪ストーブは、利用者同士が気軽に語らえる、あたたかい団らんの象徴でもあります。心をほぐす温泉施設に自然素材を取り入れ、人々が自然体で語り合えるコミュニティの役割を担う。立地環境にふさわしい新しい価値を生むことも、木化事業のメリットです。
室内には畳敷きの休憩スペースやバーカウンターを設置。
板張りの勾配天井と南側に開かれた窓により、広々とした空間を生み出している。