商業施設
- デザイン監修
ほっとする景観を、都市にデザインする。
物品販売店舗(神奈川県海老名市)
設計・施工:三井住友建設株式会社/構造:耐火建築・木造軸組工法・平屋建て/建築地:神奈川県海老名市/延床面積:199.19㎡(60.25坪)/受賞:2017年度グッドデザイン賞受賞
小田急電鉄が手掛ける海老名駅前の都市開発計画地「ビナガーデンズ」。2025年度の完成をめざし、タワーマンション、商業施設、オフィスビルなどの建設が進められています。その中心部に位置する店舗設計に、三井住友建設と住友林業のコラボレーションによる木造建築のプランが採用され、コンビニエンスストアの「ローソン」が入店しました。デザインコンセプトは、誰もがやすらぎを感じるオアシスのような「木の家」です。ランドマークとなる大きな切妻屋根、深い軒、杉材の黒い壁や格子など、普遍的な木造建築の様式を継承。高層ビルに囲まれる中で、隣接する公園や木立と調和した美しい景観を目指しました。また、このエリアは防火地域であるため、純木質耐火集成材「木ぐるみ FR※」を採用しています。利便性だけではなく、人々の憩いの場となる木造施設の実現。都市開発においても、さまざまな企業と連携しながら、木の美しさを活かしたデザインを提案しています。
薄暮に浮かぶ大きな屋根のシルエットが、開発エリアのランドマークとなる。
主要な柱には1時間の耐火性能を確保する、純木質耐火集成材「木ぐるみ FR」を採用。
柱を石膏ボードなどの不燃材で覆うことなく、木質感をそのまま現しにしている。
※「木ぐるみ FR」は住友林業が国土交通大臣認定を保有する1時間耐火構造部材。
TECHNOLOGY OF MOCCA -木化の技術-
耐火集成材「木ぐるみ FR※」
純木質耐火集成材「FRウッド」について、難燃薬剤を注入した燃え止まり層の厚さをスリム化するなど部材仕様の合理化を図りました。コストダウンを実現するとともに、梁部材では、スギに比べ構造性能が優れたカラマツに変更することで大スパン構造も可能となり、公共施設や教育施設、福祉施設など様々な建築物でより一層の木造化・木質化を推進いたします。
商品名については、鹿島は従来通り「FRウッド」、住友林業は「木ぐるみFR」、三井住商建材は純木質耐火集成材を用いた耐火フレーム工法「サミットFR工法」として営業展開を行います。
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