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STORY vol.5
木の持つ治癒力を、最大限に生かした病院。

無機質な病院から、患者様の理想の病院へ。

医療法人社団和風会 理事長 橋本康子様

医療法人社団和風会 理事長 橋本康子様

「千里リハビリテーション病院は、脳卒中や骨折後などのリハビリテーションを実践する専門病院です。患者様は精神的にショックを受けています。人の世話にならなければ生きていけないかもれない、自分はもう価値がないと考えてしまう方もいらっしゃいます。そんなことはないですよ、と言葉で伝えても、その時の心理状態ではなかなかわかってもらえません。今回増設した新棟を木化したのは、病院の環境を通して自分が大事にされている感覚を持っていただきたいからです」千里リハビリテーション病院の設計コンセプトは『リハビリテーション・リゾート』。木化した新棟は、その設計コンセプトを推し進めたものになります。「従来の病院は、病院側の効率を優先した無機質な環境ですが、私たちは患者様に理想の環境を追求しました。病院にいることを忘れて、心身ともにリラックスしてリハビリテーションを行う。木化した環境で、患者様を励まし、気持ちを前向きにし、治療を進めていく。 今までの病院のあり方を変える病院が実現できたと思っています」

患者様とスタッフの気持ちの距離が近い。

理学療法士 大坪英一様

理学療法士 大坪英一様

「病院とは思えない。それが、完成した建物をはじめて見たときの印象でした。ふつう、病院といえば白い壁。でも、ここは木が使われたリゾートホテルや別荘のようだからです」大坪様は、初めて建物内に入ったときのことを今でもはっきりと憶えています。「建物に入ったとき、木の香りがしました。そして、コンクリートとは違う、木の心地よい感触が足の裏から伝わってきました。それは、患者様にとってもうれしいことだと思います。入院している間、患者様は気がはった状態ですが、木を感じることで従来の病院よりリラックスできるのではないでしょうか。患者様と病院のスタッフとの気持ちの距離も近いように感じています。我々は、日々の業務に追われていますが、疲れのたまり方が少ないような感覚があります。それも、木のおかげかな、と思っています」