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管理体制と推進活動
品質のマネジメントシステム
推進体制
住友林業グループでは、お客様に提供する製品・サービスの品質の継続的な向上を図るため、品質のマネジメントシステム認証であるISO9001の取得を進めています。
住友林業グループは、製品及びサービスの品質を継続的に改善すること、労働災害を撲滅させることを目的に、社長直属の組織である「品質・安全マネジメント室」を設置しています。国内外グループ全体への指導・助言や、品質及び労働安全衛生マネジメント体制を整備・強化しています。併せて、グループ全体に関わる重要な品質の事案については、ESG推進委員会において審議・報告しています。2023年度は、国内外グループ73部門の品質管理体制について実態を調査し、 ESG推進委員会等で報告しました。
ISO9001マネジメントシステムの導入と強化
住友林業グループでは、信頼される商品・サービスを提供し、お客様満足度の向上を図るため、ISO9001品質マネジメントシステム(以下、ISO9001)の運用を推進しています。
住友林業グループの中でも、特に品質管理の重要度が高い事業を分析し、優先順位を付け、導入を推進しています。マネジメントシステム活動を通常業務に落とし込み、理解度を高めた時点で自己適合宣言※を取得。その後、ISO9001認証を取得する場合は、更に1年間、活動を継続し、理解度を高めています。
ISO9001の自己適合及び外部認証を取得した部署・部門は、定期的に内部監査を実施するなどマネジメントシステムの運用を進め、継続的な改善を図っています。
なお、連結子会社のうち品質管理の重要度が高い事業を認証取得対象としており、2023年度における対象組織の認証取得割合は98.7%(売上高ベース)です。
※ISOに基づくマネジメントシステムを自社で構築、運用、適合していることを宣言すること
グループ各社の品質マネジメントシステム(ISO9001)認証取得状況
会社名 | 国 | 認証の種類 | 取得年月 | 有効期限 |
---|---|---|---|---|
住友林業 建築・不動産事業本部建築事業部 | 日本 | ISO9001:2015 | 2015年9月 | 2024年8月 |
住友林業クレスト | 日本 | ISO9001:2015 | 1999年3月 | 2025年11月 |
住友林業緑化 環境緑化事業部 | 日本 | ISO9001:2015 | 2002年9月 | 2026年9月 |
住友林業緑化 農産事業部 | 日本 | ISO9001:2015 | 2020年3月 | 2025年12月 |
住友林業ホームエンジニアリング | 日本 | ISO9001:2015 | 2006年3月 | 2024年3月 |
住友林業ホームテック | 日本 | ISO9001:2015 | 2017年3月 | 2026年3月 |
コーナン建設 | 日本 | ISO9001:2015 | 2011年9月 | 2026年3月 |
ネルソン・パイン・インダストリーズ(NPIL) | ニュージーランド | ISO9001:2015 | 1993年7月 | 2025年7月 |
クタイ・ティンバー・インドネシア(KTI) | インドネシア | ISO9001:2015 | 1997年9月 | 2025年11月 |
リンバ・パーティクル・インドネシア(RPI) | インドネシア | ISO9001:2015 | 2003年6月 | 2025年3月 |
アスト・インドネシア(ASTI)第一工場 | インドネシア | ISO9001:2015 | 2002年10月 | 2026年10月 |
アスト・インドネシア(ASTI)第二工場 | インドネシア | ISO9001:2015 | 2022年1月 | 2025年1月 |
ヴィナ・エコ・ボード(VECO) | ベトナム | ISO9001:2015 | 2014年3月 | 2026年3月 |
アンクン(An Cuong) | ベトナム | ISO9001:2015 | 2022年8月 | 2025年8月 |
キャニオン・クリーク・キャビネット(CCC) | 米国 | ISO9001:2015 | 2003年8月 | 2025年3月 |
パン・アジア・パッキング(PAP) | タイ | ISO9001:2015 | 2018年7月 | 2024年7月 |
リーガル・イノベーションズ(Regal) | オーストラリア | ISO9001:2015 | 2019年10月 | 2025年10月 |
グループ各社の製品認証取得状況
グループ会社 | 国 | 認証の種類 | 有効期限 |
---|---|---|---|
ネルソン・パイン・インダストリーズ(NPIL) | ニュージーランド | JIS認証(MDF) | 2024年6月 |
CARB認証(MDF)※ | 2024年8月 | ||
EPA認証(MDF)※ | 2024年8月 | ||
クタイ・ティンバー・インドネシア(KTI) | インドネシア | Q-Mark認証(ドアブランクス) | 2025年5月 |
CARB認証(PB) | 2024年5月 | ||
EPA認証(PB) | 2024年5月 | ||
CARB認証(合板) | 2024年12月 | ||
EPA認証(合板) | 2024年12月 | ||
CE Marking(合板) | 2024年3月 | ||
リンバ・パーティクル・インドネシア(RPI) | インドネシア | JIS認証(PB) | 2025年3月 |
CARB認証(PB) | 2025年2月 | ||
EPA認証(PB) | 2025年2月 | ||
ヴィナ・エコ・ボード(VECO) | ベトナム | CARB認証(PB) | 2025年7月 |
EPA認証(PB) | 2025年7月 | ||
JIS認証(PB) | 2024年12月 |
※カリフォルニア州大気資源局(CARB)、米国環境保護庁(EPA)の定める特定木質製品からのホルムアルデヒド放散量規制
グループ会社 | 国 | 認証の種類 | 取得年月 |
---|---|---|---|
ネルソン・パイン・インダストリーズ(NPIL) | ニュージーランド | JAS認証(LVL) | 2008年5月 |
クタイ・ティンバー・インドネシア(KTI) | インドネシア | JAS認証(合板) | 2002年7月 |
JAS認証(LVL) | 2008年9月 | ||
JAS認証(集成材) | 2008年9月 | ||
シナール・リンバ・パシフィック(SRP) | インドネシア | JAS認証(フローリング) | 2014年2月 |
JAS認証(集成材) | 2012年3月 |
製造事業の製品安全・品質管理体制
ISO9001に基づいた品質管理体制を構築しています。JISやJAS等の製品規格を満たすとともに、更に自社の品質基準を設けて品質を管理し、受入検査、工程内検査、最終検査を実施しています。月次の品質会議を通じて、工程内不良や品質クレームに対する原因分析と改善策を立案し、品質改善活動を行い、より高い品質の提供を目指しています。
また、住友林業筑波研究所等とも連携し、基礎研究や商品の耐久性の評価等も行い、商品開発や品質改良のための検証や製造技術の蓄積をしています。
製品安全性や品質について、お客様とのコミュニケーション、フィードバックを重視し、お客様に安心してご使用頂けるモノづくりを遂行しています。国内製造工場の住友林業クレストでは、品質改善諸活動を通じ、クレーム件数は過去3年間で約18%削減しました。また、海外製造工場は、高い品質要求の日本向け製品の製造・販売を通じ、より高品質の製品を提供できるように取り組んでいます。
品質マネジメントシステム(ISO9001)
住友林業クレストでは、全国にある工場のISO9001を統合し、運用しています。品質方針に基づき品質マネジメントシステムのPDCAサイクルを回していくために、内部監査を全工場で年2回、外部審査を年1回実施し、そのレビューを重ねていくことで厳密な工程管理体制を構築し、高品質な製品を製造しています。
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製品認証
4VOC※やホルムアルデヒドの放散基準に適合した製品の品質・性能を保証するためにJIS、JAS、大臣認定などの認証を取得しています。また、住友林業クレストでは、大臣認定により防火性能を保証した商品や、SIAA(抗菌製品技術協議会)による抗菌・抗ウイルスの性能を担保した商品もリリースしています。
※建材から放散される①トルエン、②キシレン、③エチルベンゼン、④スチレンのこと
住宅事業のISO9001の取り組み
住友林業グループの住宅事業では、信頼される商品・サービスを提供し、お客様満足度の向上を図るため、ISO9001の運用を推進しています。
住友林業ホームテックの取り組み
木造戸建・旧家・マンション等のリフォームおよび、「住友林業の家」のメンテナンスを行う住友林業ホームテックは、2017年にISO9001を取得しました。
お客様満足度向上を目指し、品質目標を定め、業務品質・現場品質等のパフォーマンスを監視し、継続的改善を図っています。
住友林業ホームエンジニアリングの取り組み
「住友林業の家」の施工・監理等を行う住友林業ホームエンジニアリングは2006年にISO9001を取得しました。施工品質の管理手法を統一することで、施工エリアや施工者が異なる場合でも、一定の品質を確保しています。健康で安全・安心かつ高品質な住宅を提供することで、お客様最優先の家づくりに取り組んでいます。
ISO9001内部監査員
住友林業グループでは、ISO9001の仕組みを業務に織り込み強化するため、規格主旨と内部監査についての理解を深める「ISO9001内部監査員養成講習会」を品質・安全マネジメント室が主催し、実施しています。2023年度は住友林業グループの住宅事業で95名※が資格を取得しました。
※外部講習での資格取得者を含む
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建築事業の製品安全・品質管理
製品安全・品質管理体制
建築・不動産事業本部 建築事業部の建築事業では、品質方針のもとで品質管理体制を整備し、厳密な工程管理体制を構築しています。また、ISO9001で設定された品質マネジメントシステムのPDCAサイクルを回していくために、内部監査を施工現場で年に2回実施しています。より良い品質の施工を提供することにより、これまでにウッドデザイン賞やグッドデザイン賞等を数々受賞するなど外部から高い評価をいただいています。
2023年度 受賞履歴
・第26回木材活用コンクール 木材活用賞
建築物名称:上智大学四谷キャンパス 15 号館
施工者:住友林業
受賞日:2023年3月11日
・ウッドデザイン賞2023 奨励賞(審査員委員長賞)
建築・空間分野/ハートフルデザイン部門
建築物名称:上智大学四谷キャンパス 15 号館
施工者:住友林業
受賞日:2023年12月6日
・令和5年度木材利用優良施設等コンクール優秀賞
建築物名称:上智大学四谷キャンパス 15 号館
施工者:住友林業
受賞日:2023年10月20日
・第29回千葉県建築文化賞 入賞
建築物名称:丸山郵便局
施工者:住友林業
受賞日:2023年3月10日
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製品安全・品質管理に関する取り組み
建築・不動産事業本部 建築事業部 建築部では、熊谷組と製品安全・品質管理に関する交流を積極的に実施しています。
建築・不動産事業本部 建築事業部では、2022年より業務・資本提携をしている熊谷組から積算※の講師を迎え、積算システムの操作方法や木材の知識などについての勉強会を社内で定期的に開催しています。また、同社に住友林業社員を積算シミュレーション研修生として派遣するなどして、より実務的な積算方法を学んでいます。
2023年は、「交換パトロール・施工検討会」を熊谷組で5現場、住友林業で2現場実施し、中大規模木造建築の労働安全レベル及び品質の向上に努めています。
※あらかじめ工事に必要な費用を予測し、工事にかかる全体の費用を積み上げて算出すること
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