教育施設
- 実施設計|施工
木が奏で、心に響く音楽ホール。
大学(音楽ホール)(東京都調布市)
基本設計・デザイン監修:隈研吾建築都市設計事務所/実施設計・施工:前田建設・住友林業共同企業体/構造:[教室棟]耐火建築[ホール棟]準耐火建築・木造(一部RC造)・地下1階地上3階建て/建築地:東京都調布市/延床面積:2,392.59㎡(723.76坪)/掲載誌:近代建築 2021年7月号・新建築 2021年11月号・日本建築学会作品選集2023/受賞:第55回日本サインデザイン賞・令和3年度木材利用優良施設コンクール(林野庁長官賞)・ウッドデザイン賞2021・日本空間デザイン賞2021ショートリスト・第4回COFI木造建築デザインアワード・第25回木材活用コンクール優秀賞(日本木材青壮年団体連合会会長賞)・令和4年度ウッドシティTOKYO建築賞奨励賞
建物全体を楽器のように「木が織りなす音楽の場」とした設計コンセプトを提案。新しい木構造で注目されるCLTを用いて、折り紙をイメージした折板構造の谷間に音響を調整するために反射板を入れ、大編成のフルオーケストラが演奏可能な広さの音楽ホールと、教室・レッスン室で構成しています。その先進的な木構造と木質空間の良さをアピールし、今後の普及・波及効果が期待されます。日本を代表する音楽家を目指す若者たちと、新しい木造建築の未来がともに育つことを願う音楽ホールとなりました。
外観は、楽器そのもののような“響く建築”としてデザインした。幅300mm×厚み30mmのスギ集成材のルーバーには、高耐候性と強撥水性、表面潤滑性、防水性に優れたオリジナル塗料S-100(シリコン系超撥水形塗料)を塗布。楽器の弦のような木製ルーバーでリズミカルに覆っている。