ニュースリリース(2009年)

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2009年4月30日

新築住宅および分譲住宅全棟対象に植林による
カーボンオフセットの実施について

~ 住宅メーカーとして初。主要構造材の伐採、搬出、製材、運搬、施工の
各段階で排出されるCO2全量を吸収する新たな植林を開始 ~

地球規模で、低炭素社会の実現に向けた取組みが進むなか、わが国の政府、各産業分野でもCO2削減への取組みが加速しています。

住友林業株式会社(社長:矢野龍 本社:東京都千代田区丸の内1丁目8番1号)は、当社ならではの取組みとして、今年度から年間約1万棟近く建築する注文住宅、分譲住宅の全棟の主要構造材を対象に木の伐採から建築施工までの工程で排出されるCO2全量相当の吸収、すなわちカーボンオフセットを目的とする、地域社会・生物多様性にも配慮した新たな植林活動の開始を決定しましたので、お知らせします。

1. 植林概要
1) 植林地
    当初5年間の植林予定地は、熱帯雨林の荒廃が地球的な問題として注目されていることを鑑み、当社と縁が深く、また合板等の木質パネル製造、製品加工を行っている当社グループ企業3社があるインドネシア共和国内の荒廃地を選択しました。
  2) 植林形態と植林の効果
   

植林は地域の環境と社会への貢献を目的とし、立木を伐採しない「環境植林」と、成長した木を伐採し木材加工品の原料として利用し、再植林する「産業植林」を行います。

「環境植林」の予定地は、東ジャワ州にあるブロモ・トゥングル・スメル山国立公園で、その一部は山火事で荒廃し草原となっており、その修復事業として、郷土樹種を用いた植林を実施します。
植林された木は成長とともにCO2を吸収していきます。ここではあわせて動植物の生物多様性のモニタリングも行います。生物種の豊富なカリマンタンでの資料も参考にして、今後の生物多様性の推移と保全の方向性を明らかにしたいと考えています。

「産業植林」は、国立公園等の保護林以外の荒廃地を選び、地域住民と林業公社との共同植林を行います。ここでは、ファルカタ、グメリナ等の早生樹を組み合わせ植林しますが、これらは伐採し、再植林することで、地域社会に雇用と木材販売による収入をもたらします。さらにはその木材を用いて地域住民自らの木材加工業による地域振興も可能となります。また収益の一部を再植林に回すことで持続可能な森林経営へと導くことができます。

この荒廃地への植林から持続可能な森林経営による地域振興までの一連の流れを、当社が技術的、資金的に支援することで、長期間にわたって現地の人々の雇用促進、生活向上に貢献できることが可能となります。

  3) 植林規模
  1年間に建築した新築住宅および分譲住宅の延床面積の2倍を植林面積として、その翌年に植林を実施します。その面積算出根拠は、2008年度の約1万棟の建築実績を参考にし、植林面積は年間で300ha(約300万㎡、約90万坪、東京ドーム約64個分)という大規模であり、植林本数では在来樹種やファルカタなどの早生樹で合計約40万本と膨大な本数になります。
  4) 植林期間・事業期間
  植栽後、10年間にわたり管理、育林します。当社が年間に建築する住宅のすべての主要構造材(木材)の伐採・搬出・製材・運搬・施工の各段階で排出されるCO2全量相当約6万ton- CO2を10年間で吸収できる計算です。
  5) 検証・報告
  当該植林については、植林木の育成状況やCO2吸収量、生物多様性などを定点観測し、「住友林業の家」オーナー専用サイト「Club Forest(クラブフォレスト)」、および環境社会報告書にて公表する予定です。
また、第三者機関からの森林の吸収量に関する証明書発行や国連認証(CDM)の取得をも視野に入れて取組んでまいります。
 
2. 環境・社会に配慮した家づくり「住友林業の家」
  1) 街に森をつくる
 

木は伐った後もCO2を固定している素材です。当社の住宅は木材を主要構造材としていることから、当社の標準的な住宅(147m2)で、1棟あたりの炭素固定量をCO2に換算すると約22.6ton-CO2になります。この固定量は、日本の標準的な森林の炭素貯蔵量から試算すると、約900m2の森林面積に相当します。ですから都市にその分の森をつくったとも言えるのです。

また住友林業の家では、荒廃が進むわが国の山林の持続可能な循環を促す目的で、国産材を積極活用しています。現在、主要構造材にスギやヒノキなどの国産材を活用し、その使用比率は70%にまで高めています。

  2) 世界に森をつくる
  当社の住宅を1棟建築いただくたびに、今世界的に関心の高い熱帯の荒廃地にその床面積の2倍相当の森がよみがえるという、これまでに例のない全く新しい取り組みです。この事業を通じて、「住友林業の家」を所有するオーナーは地球規模での森林再生による環境貢献や、植林による雇用促進と地域振興に貢献することをWebサイトなどを通じて実感できるものとなります。
  3) CO2の排出削減と森林による吸収
 

当社では、冷暖房に頼りきらない自然環境を取り込む「涼温房」設計手法を2005年より導入しています。「MyForest-Solabo 省CO2モデル仕様」では、新省エネルギー基準の一般住宅に比べて年間CO2排出量を65%削減するなど、お客様がお住まいの中で排出されるCO2を削減する環境共生住宅を提供しています。

今回の取り組みは、太陽光発電等から得られるエネルギーと、太陽熱給湯などの省エネ化の促進で、お住まいの中で排出されるCO2を削減するだけでなく、住宅の建築段階で排出されてしまったCO2を、新たな植林を用いて吸収する、当社ならではの取り組みとなります。


以上
≪本件に関するお問い合せは、下記にお願いいたします。≫
住友林業株式会社
コーポレート・コミュニケーション室 佐野
TEL:03-6730-3501
TEL:03-3214-2271(5月7日以降)

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