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マネジメントシステムの導入と強化
ISO45001マネジメントシステムの運用状況
住友林業グループでは、労働災害リスクの低減と安全で健康な職場の維持のため、ISO45001労働安全衛生マネジメントシステム(以下、ISO45001)の運用を推進しています。ISO45001は、「国際標準化機構(ISO)」が2018年3月に発効した労働安全衛生マネジメントシステムに関する国際規格で、労働災害の可能性やそれに伴う経営リスクの低減を目的としています。ISO45001のスキームを活用することで労働安全衛生の管理体制が体系化され、早期課題発見と対処、効果的な防止策の実施が可能になります。労働災害が減少すれば、それに伴う人的・経済的なコストの削減につながります。
住友林業グループの中でも、特に労働災害リスクが高い事業を分析し、優先順位を付け、導入を推進しています。
労働安全衛生マネジメントシステムの導入にあたり、導入検討会社へのISO研修会等を支援するとともに、自己適合宣言※による運用を開始してから、外部審査を受ける手法を推奨し、導入難易度を下げる工夫をしています。
ISO45001の自己適合及び外部認証を取得した部署・部門は、定期的に内部監査を実施するなどISO45001の運用を進め、継続的な改善を図っています。
なお、連結子会社のうち労働災害リスクが高い事業を認証取得対象としており、2023年度における対象組織の認証取得割合は27.7%(売上高ベース)です。
※ISOに基づくマネジメントシステムを自社で構築、運用、適合していることを宣言すること
グループ各社の労働安全関連認証取得状況
グループ会社 | 国 | 認証の種類 | 取得年月 | 有効期限 |
---|---|---|---|---|
住友林業 資源環境事業部門 | 日本 | ISO45001:2018 | 2021年8月 | 2024年8月 |
住友林業建築技術専門校 | 日本 | ISO45001:2018 | 2022年9月 | 2025年9月 |
住友林業クレスト | 日本 | ISO45001:2018 | 2013年2月 | 2025年2月 |
リンバ・パーティクル・インドネシア(RPI) | インドネシア | ISO45001:2018 | 2019年3月 | 2024年7月 |
クタイ・ティンバー・インドネシア(KTI) | インドネシア | ISO45001:2018 | 2020年1月 | 2025年11月 |
ネルソン・パイン・インダストリーズ(NPIL) | ニュージーランド | ISO45001:2018 | 2019年10月 | 2025年10月 |
リーガル・イノベーションズ(Regal) | オーストラリア | ISO45001:2018 | 2019年10月 | 2025年10月 |
国内森林事業における「ISO45001:2018」認証取得
国土面積の約800分の1に相当する国内社有林の森林経営を担う資源環境事業本部 森林資源部 国内森林グループでは、住友林業独自の労働安全管理マニュアルの作成、機械化、苗木資材運搬用のドローン導入など請負事業者と連携しながら労働災害の予防啓発に取り組んできました。さらなる安全活動の取り組み強化と安全への意識向上のため、2021年度に ISO45001労働安全衛生マネジメントシステムを導入しました。
2021年8月に資源環境事業本部 環境・エネルギー部、ジャパンバイオエナジー、品質・安全マネジメント室の3組織が合同で「ISO45001:2018」を取得しました。2022年には、資源環境事業本部 森林資源部 国内森林グループと新居浜森林事業所及び本山樹木育苗センターが、2023年には、日向森林事業所、東郷樹木育苗センター、岐阜樹木育苗センターが適用範囲に加わり、住友林業の資源環境事業部門として「ISO45001:2018」の認証を取得しました。
今後も、社有林事業や苗木事業における安全衛生管理体制の強化を図っていきます。
環境エネルギー事業における「ISO45001:2018」認証取得
2020年2月にジャパンバイオエナジーがISO45001自己適合宣言※を実施しました。2021年8月、ジャパンバイオエナジーと同社の管理担当部署の資源環境事業本部 環境・エネルギー部と本社事務局の品質・安全マネジメント室の3組織が合同で、「ISO45001:2018」を取得しました。2023年7月には、みちのくバイオエナジー、オホーツクバイオエナジーが適用範囲に加わりました。 2023年12月には、八戸バイオマス発電が「ISO45001:2018」の自己適合宣言を実施し、マネジメントシステムの活用を進め、労働安全衛生の管理強化に取り組んでいます。
※ISOに基づくマネジメントシステムを自社で構築、運用、適合していることを宣言すること
国内建築現場における「ISO45001:2018」認証取得
住友林業の家づくりには、木造建築における日本の伝統的な技が活かされていますが、建築職人の高齢化が進み、木造建築の技能の伝承が難しくなりつつあります。
住友林業建築技術専門校は、「住友林業の家」を施工する技能者育成を目的として1988年に開設した企業内訓練校です。建築技術を磨くとともに、集団生活を通して社会人としての基礎を培うことができます。コースは大工職養成訓練と左官職養成訓練、躯体職養成訓練に分かれ、木造の家づくり専門の技能者や技術者を育成しています。
訓練生・研修生に対しての安全教育は、常時、徹底した訓練・指導を行っており、2022年9月に「ISO45001:2018」認証を取得しました。今後は、内部監査員の育成にも注力し、力量の維持向上に努めていきます。
同校で訓練を受けた訓練生・研修生は「住友林業の家」の建築に携わる大工職や左官職をはじめとする職人、技術者として全国各地で活躍しています。
ISO45001の手法であるPDCAサイクルを活用し、継続的な安全衛生の指導に尽力していきます。
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