自然あふれる富士山2合目の「まなびの森」フォレストアークから
四季折々のようすやボランティア活動についてお伝えします。
みなさん是非「まなびの森」へ足をお運びください。
お待ちしております。
富士山「まなびの森」フォレストアーク副館長・管理人
沢田明宏
2月末から比較的暖かな日が続いていました。そのため、3月5日には早くもバイケイソウが新芽を芽吹きました。ほかにオニシバリも目立たない花を開花させましたが、地表に花を咲かせる草本はまだ姿を見せません。ミツマタの蕾もまだ固いです。
3月中旬、朝出勤するとフォレストアークが白く雪化粧していました。でも、いつもと少し様子が違います。樹々の上にほとんど積もっていないからでした。地表には5~6㎝積もっていますが、よく見ると降ったのは2~3㎜の丸い霰(あられ)でした。霰は降っても樹々の上に留まらず、そのままコロコロと転がっていくということを初めて知りました。
積もった霰が融けたころ、ミツマタが開花して辺りを甘い薫りに包んでいました。
フォレストアーク近くの水場にヒレンジャク(緋連雀)の群れが訪れたのがセンサーカメラに写っていました。北東アジアやシベリアなどで繁殖し、冬に日本などにやって来る冬鳥ですが、毎年見られるものではないそうです。1月、2月の鳥獣生息調査でもここ数年は記録がありません。12枚ある尾羽の先端が赤いのが名前の由来となっています。姿かたちが似ているキレンジャク(黄連雀、こちらは尾羽の先端などが黄色)と共に平安時代から連雀の名前で知られていた鳥だそうです。
今年は例年より少し早く、3月9日に企画懇談会を開催しました。今年も、昨年の活動・調査報告と今年の活動計画の発表に活発なご意見をステークホルダーの皆さまからいただきました。今年も安全・安心をモットーに円滑に活動をつづけていきたいと考えております。
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2月末からの暖かさに誘われ新芽をもたげたバイケイソウ
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3月12日に再びフォレストアークは真っ白に、ただ今回は…
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雪ではなく、霰(あられ)でした
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木の幹に生えているコケの上に降り積もった霰
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青空をバックに開花したミツマタの花
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水場に群れるヒレンジャク7羽、これは3月初めのデータ回収時の写真(2月15日撮影)
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企画懇談会で植生調査について発表されている東京農工大 吉川准教授
年明けからの2ヶ月は本当にあっという間です。その速さを昔から「1月は往ぬる(いぬる)、2月は逃げる、3月は去る」と言われています。まさにその言葉どおり実感しています。
この冬は特に2月になって雪が何回も降り積もりました。15㎝ほど積もった雪が融けないうちに、その上に更に積もったり、と。
こうして、雪原ができるとその上に普段見ることがないたくさんの動物の痕跡が残されます。シカをはじめ、タヌキやテンなどの痕跡が多いです。例えば、シカは群れで行進している様子が想像できる痕跡になっています。中でも、とても愛らしい小さな足跡が残されています。それは、リスの足跡です。前にある少し大きなのが後ろ足、その後方にある小さいのが前足です。一見、前・後ろが逆に思えますが、間違いではありません。両足をそろえて前足を雪原の地面に突き、カエル飛びの要領で後ろ足を引き寄せるようにして進んでいった結果です。
キハダの根元がシカにかじられて鮮やかな黄色が白い地面に映えます。キハダの木部には強い苦みがあり、漢方薬の胃腸薬(漢方の呼び名は黄檗)になることは有名で、「百草丸」や「ワカ末錠」にも入っています。シカもその薬効にありつこうとかじっているわけではないのでしょうが、その食痕の多さから判断するとキハダは大好物のようです。
富士山の麓、富士宮の街中では梅が咲き始め、ジンチョウゲの薫りも漂い始めましたが、
「まなびの森」で花が咲くのはもう少し先です。季節は着々と春に向かっています。
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西臼塚駐車場から見た雪化粧の富士山
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真っ白に雪化粧したフォレストアーク
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巨木シナノキ「主の樹」が雪原で堂々と
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巨木ブナ「千手観音」もその姿を雪原で誇っています
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キハダの根がシカに齧られて真っ黄色に 雪も少し黄色に染まっています
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雪の上の動物痕跡① シカの群れの行進
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雪の上の動物痕跡② リスの足跡 前にある大きめの足跡が後ろ足です
2026年の始まりです。
昨年12月は比較的暖かい冬でしたが、新年を迎えて10日ほど経ったころから冷え込みが厳しくなってきました。1月20日過ぎると今シーズン一番の雪が降りフォレストアークも白く雪化粧しました。
2000年から続けているモニタリング調査の内、鳥獣生息調査は「日本野鳥の会 南富士支部」の皆さんに年4回(1月、2月、5月、6月)お願いしています。1月、2月は冬鳥の調査が主な目的です。1月12日の調査では、アトリ、ツグミ、ウソ、シメなどの冬鳥とエナガ、ヤマガラ、アカゲラなどの常連など合わせて21種の野鳥が記録されました。
2023年に植樹をした木の枝にコロンとしたものが刺さっているのが見えます。良く見てみるとコオロギが枝に刺さっています。これはモズの「はやにえ(早贄)」と呼ばれるものです。モズが自分の備蓄食ためと言うのがこれまでの有力説でしたが、最近は恋愛成就の栄養食のためと言われています。「はやにえ」を多く準備したモズの雄は春先にそれを食べて栄養補給を良くすることで様々な啼き声ができるようになってパートナーに強くアピールできるのだそうです。モズは漢字で「百舌鳥」と書くように、昔から様々な啼き声を持つ鳥として知られていました。そんなモズの一面が垣間見えました。
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朝陽を浴びて輝くように美しい富士山は2合目あたりまで白く雪化粧しました
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今シーズン一番の雪化粧をしたフォレストアーク
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「野鳥の会 南富士支部」の皆さんによる鳥獣生息調査
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陽の光を浴びてキラキラと輝くように見えるヤドリギの黄色い実
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モズの「はやにえ(早贄)」








































