自然あふれる富士山2合目の「まなびの森」フォレストアークから
四季折々のようすやボランティア活動についてお伝えします。
みなさん是非「まなびの森」へ足をお運びください。
お待ちしております。
富士山「まなびの森」フォレストアーク副館長・管理人
沢田明宏
■4月管理人日記
市街地のサクラも散り新緑の葉に覆われた頃、標高1,000メートルを超す「まなびの森」ではサクラの開花を迎えます。いま、森のあちらこちらでフジサクラ(マメザクラ)が咲き揃い、索漠としていた森の気色も明るくなった感がします。また、新芽がほころび葉をつけ始めた林内に入ると、バイケイソウの緑に混じり黄色のコガネネコノメソウ、紫のタチツボスミレ、白いハコネシロガネソウなどの可憐な花も咲いています。
新年度最初のボランティア活動(18日)には、三菱電機(株)の皆さん70余名が参加してくれました。ヘキサチューブの解体や運搬などに精を出して頂き有り難うございました。
また、市内の小学生が環境教育に「まなびの森」を利用しました。各々手に持った用紙に、インストラクターの説明や木の名称などを書き留めてきたようでした。大きな字で用紙いっぱいに書いてあったのが印象的でした。
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満開のフジザクラ:低木状または小高木で正式名はマメザクラ
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タチツボスミレ:スミレは春を告げる野草の代表で日本には約50種ある
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三菱電機(株)第33回育林ボランティア参加の皆さん
■3月管理人日記
3月に入り陽の暖かさも感じられる気候になり、雪解けあとからはフキノトウが顔を出し木々も新芽を大きく膨らませはじめました。もうすぐ春が!・・・と思いきや、中旬には真冬に逆戻りの様相となりました。水溜りには一面の氷が、ぬかるみ始めた林内は霜柱の山となり積雪も記録しました。春の訪れはもう少し先のようです。
14日には関係者19名に参加を頂き、「まなびの森」の運営主体となる企画懇談会が開催されました。懇談会では、26年度のボランティア活動、環境教育、鳥獣及び植生調査、新年度の活動計画など多岐にわたり貴重なご意見を頂きました。また、今後の育林、林内の保全、食害などについてのアドバイスも頂き、今後の活動に生かしていくことが確認されました。
4月からは新年度の活動も始まります。皆さまの御協力を宜しくお願いいたします。
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フキノトウ:ほろ苦い早春の味として親しまれている(フキは雌雄異株)
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バッコヤナギの芽吹き:牛が好んで食べるのでベイコヤナギともいう
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第20回 富士山「まなびの森」企画懇談会
■2月管理人日記
15日の降雪で「まなびの森」も白銀の世界となりましたが、月末の暖かな陽気で雪も溶け、今では凍っていた地面もぬかるんできました。木々の芽も膨らみふっくら丸みを帯びてきました。また、キツツキのドラミング(木の幹をつつく)や、ヤマガラ、シジュウカラ、ツグミなど小鳥たちの姿も多く見られるようになってきました。 ほんのり「まなびの森」にも春の兆しを感じる今日この頃です。
雪解けを待っての作業は、バイオトイレ(杉のチップに繁殖するバクテリアが有機物を分解する働きを利用)のメンテナンスとチップの交換になります。交換したチップは育苗畑に移し土と混ぜて苗木の肥料にします。(ちなみに使用後のチップは無臭です。)
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日当たりの良い所では早くも緑の葉が!
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バッコヤナギの芽吹き:牛が好んで食べるのでベイコヤナギともいう
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第20回 富士山「まなびの森」企画懇談会