まなびの森通信

まなびの森通信

自然あふれる富士山2合目の「まなびの森」フォレストアークから
四季折々のようすやボランティア活動についてお伝えします。
みなさん是非「まなびの森」へ足をお運びください。
お待ちしております。
富士山「まなびの森」フォレストアーク副館長・管理人
沢田明宏

【第119回】 企画懇談会を開催しました

2015年 4月 3日

■3月管理人日記

 3月に入り陽の暖かさも感じられる気候になり、雪解けあとからはフキノトウが顔を出し木々も新芽を大きく膨らませはじめました。もうすぐ春が!・・・と思いきや、中旬には真冬に逆戻りの様相となりました。水溜りには一面の氷が、ぬかるみ始めた林内は霜柱の山となり積雪も記録しました。春の訪れはもう少し先のようです。
 14日には関係者19名に参加を頂き、「まなびの森」の運営主体となる企画懇談会が開催されました。懇談会では、26年度のボランティア活動、環境教育、鳥獣及び植生調査、新年度の活動計画など多岐にわたり貴重なご意見を頂きました。また、今後の育林、林内の保全、食害などについてのアドバイスも頂き、今後の活動に生かしていくことが確認されました。
 4月からは新年度の活動も始まります。皆さまの御協力を宜しくお願いいたします。

  • フキノトウ:ほろ苦い早春の味として親しまれている(フキは雌雄異株)

  • バッコヤナギの芽吹き:牛が好んで食べるのでベイコヤナギともいう

  • 第20回 富士山「まなびの森」企画懇談会

【第118回】 「まなびの森」にも春の兆し!

2015年 3月 9日

■2月管理人日記

 15日の降雪で「まなびの森」も白銀の世界となりましたが、月末の暖かな陽気で雪も溶け、今では凍っていた地面もぬかるんできました。木々の芽も膨らみふっくら丸みを帯びてきました。また、キツツキのドラミング(木の幹をつつく)や、ヤマガラ、シジュウカラ、ツグミなど小鳥たちの姿も多く見られるようになってきました。 ほんのり「まなびの森」にも春の兆しを感じる今日この頃です。
 雪解けを待っての作業は、バイオトイレ(杉のチップに繁殖するバクテリアが有機物を分解する働きを利用)のメンテナンスとチップの交換になります。交換したチップは育苗畑に移し土と混ぜて苗木の肥料にします。(ちなみに使用後のチップは無臭です。)

  • 日当たりの良い所では早くも緑の葉が!

  • バッコヤナギの芽吹き:牛が好んで食べるのでベイコヤナギともいう

  • 第20回 富士山「まなびの森」企画懇談会

【第117回】 「まなびの森」の年明け

2015年 2月 5日

■1月管理人日記

 新しい年が静かに始まりました。咋年に比べて暖かく穏やかでしたが、月末の降雪で「まなびの森」もうっすらと雪化粧となりました。木々が葉を落とし丸裸になった此の時期には、樹形の違いや冬芽の観察がしやすく、楽しみの一つになります。高く突き出しホウキを逆さにしたようなケヤキ、主幹に対し車輪状に枝が出るミズキ、競走馬の足のような筋肉質でスラリとしたヒメシャラなど。また、冬芽も長卵形で筆のような毛に覆われたコブシ、細長くりん片に包まれたブナ、卵形で赤褐色のマメサクラなど様々です。これらの冬芽も春に向け日増しに大きくなっていきます。
 今月は、関係者(9名)で「まなびの森」全域にわたり育林作業の進捗や植林木の成長状況を調査しました。次年度への育林計画に反映させていきたいと思います。

  • ホウキを逆さにしたようなケヤキ:語源はケヤケキで際立って秀出ている意味

  • 筆のようなコブシの冬芽

  • 植林木の成長及び育林状況の調査

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