自然あふれる富士山2合目の「まなびの森」フォレストアークから
四季折々のようすやボランティア活動についてお伝えします。
みなさん是非「まなびの森」へ足をお運びください。
お待ちしております。
富士山「まなびの森」フォレストアーク副館長・管理人
沢田明宏
■9月管理人日記
9月に入り暑さが安らぎ、「まなびの森」には秋の気配が漂い始めてきました。白くなりはじめたススキの穂を揺らす風や夕暮れの空は、何処となく哀愁を感じさせますが、ノギクやミズヒキ、マツヨイグサ、ヤマトリカブト、アザミなど多くの花たちが、もの悲しい気持ちを明るくしてくれます。
また、森を見渡すと真っ赤な実をつけたナナカマドをはじめケヤキ、ブナ、ミズキなどの葉も少しずつ黄色に変わりつつあり、秋はもう其処まで来ているようです。
今月は、市内の小学校と県内の団体が「まなびの森」で環境教育を行いました。天候に恵まれた両日、子ども達もインストラクターの説明に真剣に耳を傾けていました。森の中でのゲームも楽しかったようで、大きな笑い声がフォレストアークまで聞こえてきました。
下旬には「住友林業クレスト静岡工場」の皆さんと家族30余名が、ヘキサチューブの解体と片付けの活動に参加してくれました。
-
風に揺れるススキの穂少し寂しげ
-
ナナカマド:燃えにくい木 「七回釜に入れても燃え切らぬ」が名の由来 紅葉が綺麗
-
クレスト静岡工場の皆さん 子供さんも頑張ってくれました!
■8月管理人日記
夏山シーズンに入り、富士山スカイラインではバスや乗用車の交通量が多くなってきました。世界遺産登録2年目をむかえ、富士山登山者が増えたのかと思いきや、意外にも昨年より減っているとのことです。やはり、残雪で頂上までの登山が制限されたことや不順な天候が影響しているのでしょうか?
「まなびの森」でも、ボランティア拠点施設のフォレストアーク改修工事(破風の取替、外壁の塗装)が空模様を見ながらの作業となりました。資材の搬入から足場の組み立て、大工仕事や塗装など、業者の皆さんには小雨や霧の中でも頑張って頂きました。おかげ様で工事も終わり、フォレストアークは更に落ち着いた雰囲気になりました。これからも多くの皆さんのお越しをお待ちしております。
-
改修工事中のフォレストアーク
-
ヒヨドリバナ:ヒヨドリの鳴くころ咲くことに由来
-
落ち着いた雰囲気のフォレストアーク
■7月管理人日記
梅雨明けとともに全国的に猛暑が叫ばれています。標高1,000mを超す「まなびの森」でも、気温が25度を上回る日が続き本格的な夏の訪れとなりました。(30度の日も)
しかし、一歩林内に入ると湿気を帯びた空気は冷たく、様々なキノコや苔類、可憐な花など多くの植生が見られ、心身ともにリフレッシュでき憩いのひとときとなります。また、小鳥たちの動きも活発で、雨上がりには水溜りで水浴びをしている光景も見られます。
今月は5日に一般ボランティア、12日には住友林業(株)の社員ボランティアがあり、それぞれヘキサチューブの解体、再設置作業などに精を出して頂きました。
26日には三菱電機(株)の皆さんが、下草刈りとヘキサチューブの回収作業に大型バス3台という大人数で参加してくれました。どの日も天候に恵まれ大粒の汗を流しながらの作業になりました。暑い中での活動ご苦労様でした。
-
小鳥たちの水浴
-
住友林業(株)の皆さん
-
三菱電機(株)の皆さん