自然あふれる富士山2合目の「まなびの森」フォレストアークから
四季折々のようすやボランティア活動についてお伝えします。
みなさん是非「まなびの森」へ足をお運びください。
お待ちしております。
富士山「まなびの森」フォレストアーク副館長・管理人
沢田明宏
■5月管理人日記
若葉から青葉に・・・新緑が深緑に変わるこの季節、森の中では木々の息吹が強く感じられます。空気はひんやりと清々しく、優しく潤いと緑の香りを包んで鼻へ運んでくれているかのようです。時の流れをゆっくり感じながら癒しのひと時です。まさに、風薫る「まなびの森」です。 一方、山の天気は変わりやすく山肌を駆け上がるような霧が発生、様相が一変することもあります。しかし、新緑と霧と光が織りなす幻想的な情景を見せてくれるのも、この季節の森ならではのことです。
今月は、15日に市内の中学校が天然林を利用した環境教育を、18日には住友林業オーナーの皆さんが、自然体験(天然林の散策、ヒノキの枝きり)と植樹活動を行いました。
24日にはクレスト静岡工場の皆さんが、ヘキサチューブの解体と再取り付けの活動に参加してくれました。天候に恵まれ天然林内での昼食はとても好評でした。
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清々しい林内・・・癒される~!
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霧に覆われ 幻想的な天然林
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住友林業オーナーズの自然体験塾
■4月管理人日記
麓の桜の花も散り新緑の葉に覆われた頃、標高1,000mを超す「まなびの森」では桜の開花時期を迎えます。
今、フジザクラ(富士山や箱根に多い小柄な桜で正式名はマメザクラ)が、小さな花をいっぱい咲かせ存在感を示しています。林道脇では薄紫色の可憐なスミレやタンポポも咲き、訪れるハイカーを楽しませています。また、林内ではミツマタやコブシ、アブラチャンなどの花も咲きはじめ木々の息吹を感じる今日この頃です。小鳥たちも活発に動き回り小枝の間からは夏鳥の姿も観られるようになりました。
「まなびの森」にも春が来た!・・・と、同時に新年度の活動のスタートです。
新年度最初の活動として、12日に三菱電機(株)の皆さん80余名が、補植や枯死木の撤去、ヘキサチューブの片付けと再取り付けの作業に参加してくれました。
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マメザクラの花(4月下旬) 名のように花は多少小さい
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薄紫が映えるスミレの花
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三菱電機(株)の皆さん ご苦労様でした
■3月管理人日記
残っていた雪も溶け春の暖かさが感じられたと思いきや寒さがぶり返し、芽吹き間近な木々も戸惑うほど不順な天候の月となりました。とりわけ中旬の寒波では最低気温が氷点下16度を記録、積雪も20cmを超え富士山スカイラインでは一時通行規制がされるなど真冬に逆戻りとなりました。
しかし、季節の移りは確実に進んでいるようです。今では、例年通りバイケイソウやフキノトウが土から顔を出しています。繁殖期を迎える小鳥たちの鳴き声も賑やかになってきました。
15日には雪の「まなびの森」(フォレストアーク)で、第19回 企画懇談会が開催されました。鳥獣調査や植生調査の報告をはじめ、今後の方針など各委員の皆さまより新年度に向けた貴重なご意見を頂きました。
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第19回 企画懇談会(フォレストアーク)
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土から顔を出したフキノトウ
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餌を啄むコゲラ