自然あふれる富士山2合目の「まなびの森」フォレストアークから
四季折々のようすやボランティア活動についてお伝えします。
みなさん是非「まなびの森」へ足をお運びください。
お待ちしております。
富士山「まなびの森」フォレストアーク副館長・管理人
沢田明宏
■2月管理人日記
記録的な大雪に見舞われた2月でした。普段は積雪もさほど多くない地域で、雪による被害が大きかったことには驚きで地球温暖化との関連を懸念せざるを得ません。
「まなびの森」も例外ではなく、今まで記憶にないような積雪を記録しました。富士山スカイライン沿いでは強風と雪による倒木の数々、林道の吹き溜まりでは1m近い積雪で四輪駆動の車でも立ち往生・・・雪かきをしながらの通行となりました。
一方、月末には寒さも若干和らぐなか霧の発生も見られ、凍っていた林内の地表も溶け出しぬかるみ状態になってきました。ネコヤナギの若枝には長い軟毛が、ミツマタの花や木々の芽も少しずつ膨らみはじめチョッピリ春の兆しが感じられる「まなびの森」です。
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雪に埋もれた フォレストアーク
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雪を被り寒そうな 「まなびの森」の看板
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春を待つ・・・軟毛をのばしはじめたネコヤナギ
■1月管理人日記
厳しい冷え込みのなか「まなびの森」の新しい年が静かに始まりました。今月は10日、22日と二度の積雪を記録しました。月末には暖かな日もあり既に溶けていますが、林道の日陰では凍結し通行には細心の注意が必要になっています。今後も積雪が予想され春はまだ先になりそうです。
「まなびの森」の自然林復元活動も15年になります。昨年末の調査で森の再生が進んでいることは分かりましたが、ツリーシェルター(ヘキサチューブ)の解体、枯死木の撤去、補植などの作業も必要になります。これからも皆さんのボランティア活動への参加をよろしくお願いします。
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雪の宝永火口
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ヒノキの幼木も重たそう!
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眉班と胸のまだら模様が特徴のツグミ
■12月管理人日記
12月に入ると一段と厳しい冷え込みが続き最低気温は-15度、下旬には10cmほどの積雪を記録しました。活動を終え雪化粧した「まなびの森」はひっそりとした静寂の中にあります。
今月は、東工大の吉川先生をはじめ関係者の方々と植林木の生育や林分成立状況の調査を行いました。植林木を中心に森の再生は確実に進んでいると感じました。また、「富士山を見ながら外で昼食をしたい」の声が多いことから、台風で倒れたウラジロモミの木でベンチを作りフォレストアークの周りに置きました。
今年は天候にも恵まれ予定したボランティア活動を全て実施することができました。多くの皆さんの御協力に感謝いたします。有り難うございました。
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胸のマダラ模様が特徴のアオゲラ(キツツキ科)
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雪化粧した「まなびの森」
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倒木で作ったベンチ