自然あふれる富士山2合目の「まなびの森」フォレストアークから
四季折々のようすやボランティア活動についてお伝えします。
みなさん是非「まなびの森」へ足をお運びください。
お待ちしております。
富士山「まなびの森」フォレストアーク副館長・管理人
沢田明宏
■3月管理人日記
春のおとずれも早いと思われましたが、3月に入り寒さがぶり返し雪のちらつく日もありました。しかし、季節の移りは確実に進んでいるようで、林内ではバイケイソウが例年通り顔を出し始めました。ミツマタは開花し、木々の蕾も一段と大きく膨らみ芽吹きも間近のようです。また、繁殖期を控え小鳥たちの動きも活発になり、キツツキのドラミング(繁殖期に嘴で木を叩く)も頻繁に聞かれます。
14日には、「まなびの森」の運営主体となる第21回 企画懇談会が開かれました。前年度の活動報告をはじめ、鳥獣調査・植生調査の報告、今後の方針など各委員の皆さまより貴重なご意見を頂きました。とりわけ、鳥獣調査・植生調査では、森が再生されていく過程で色々な変化が見られることなど、「まなびの森」での研究調査の蓄積が報告されました。
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ミツマタの花:枝が三又状に出ることが由来。優良な和紙原料。
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バイケイソウ:山地の林内や湿った草原などに生える多年草。有毒で鹿も食べない。
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キツツキの巣穴:深さは30cm程とのこと。この中からアカゲラが出てきた。
■2月管理人日記
暖冬傾向で乾燥した気候が続いていましたが、2月に入り幾分冷え込みが強まり上旬、中旬、下旬と周期的に積雪を観測しました。気温は低く朝晩の冷え込みも残りますが、日中の日差しは春のように暖かく雪も一気に溶け「蕗の薹」が早くも顔を出しています。また、コブシの軟毛も柔らかくのび、木々の芽も日増しに膨らみはじめ、ミツマタなどは開花間近のようです。「まなびの森」に春の兆しが感じられる今日この頃です。
現在、皆さんに回収して頂いたヘキサチューブとポールの片付けや新たな活動に向けた準備を進めています。こらからも皆様のご協力を宜しくお願いします。
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雪のフォレストアーク
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蕗の薹:苞に包まれた若い花茎、ほろ苦い早春の味
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回収ヘキサチューブとポール
■1月管理人日記
新しい年が静かに明けました。南岸低気圧の通過に伴い全国的な大雪の報も聞かれましたが、「まなびの森」周辺では例年に比べ積雪も少なく暖かく穏やかな日々が続いています。
晴れた日には、シジュウカラやコガラ、ヤマガラなどが群れをなして枝から枝へと動き回っています。うっすらと雪を被った木々の冬芽には膨らみもみられ、今年は樹木の芽吹きも早いのではないかと思います。
また、富士山周辺でもニホンジカが増え生息域を拡げ、食害被害も多くなってきているようです。県や猟友会など関係機関で対策を取りはじめていますが、どの様に生物多様性や生態系のバランスを保っていくか難しい問題でもあります。
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うっすらと雪化粧の人工林
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冬の富士山:水ヶ塚公園から
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森の巨木(ケヤキ)も少し冷たそう!