自然あふれる富士山2合目の「まなびの森」フォレストアークから
四季折々のようすやボランティア活動についてお伝えします。
みなさん是非「まなびの森」へ足をお運びください。
お待ちしております。
富士山「まなびの森」フォレストアーク副館長・管理人
沢田明宏
■7月管理人日記
梅雨明け後もすっきりしない天気が続いていましたが、下旬に入ると標高1,000mを超える「まなびの森」でも夏日を記録する日も・・・。また、頻繁に訪れる客?(鹿たち)も木漏れ日模様の夏毛にすっかりかわり、「まなびの森」も夏の訪れです。一方、深緑の葉に覆われた林内に足を踏み入れると雰囲気は一変します。苔むす倒木に霧が流れ、涼風が全身を包みアジサイやハルジオン、ツユクサの可憐な花々が気持ちを和らげ暑さも忘れさせてくれます。
今月は、中旬には筑波大学の皆さんが、富士山登山と合わせヘキサチューブの回収・運搬の活動に。下旬には三菱電機グループの皆さんが、同活動に参加をしてくれました。
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ヤマアジサイ:落葉低木で沢辺に多く見られサワアジサイとも言われる。
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筑波大学の皆さん:富士登山の後に、ボランティア活動に参加してくれました。
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三菱電機グループの皆さん:第37回目の「まなびの森」育林ボランティア活動。
■6月管理人日記
眼にしみる新緑から深緑に移りかわった「まなびの森」は、梅雨に入りうっとうしい空模様が続いています。日々発生する霧の動きは早く、時おり差し込める陽光と重なり幻想的で神秘的な風情を醸し出しています。しっとりと息吹が香る林内では、サンショウバラをはじめ、ヤマボウシ、ヒメシャラ、ホウノキなどの花が森の雰囲気を高めています。
今月は、市内の小学校4校が「まなびの森」の自然林を利用して環境教育を行いました。静岡大学の皆さんには、ヘキサチューブとポール回収のボランティア活動に参加して頂きました。梅雨の季節の行事でしたが、天候に恵まれ全て実施できた事は幸いでした。
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ヤマボウシの花:総苞片は4個で白色。名の由来は苞の有様を坊さんに見立てた説も。
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モリアオガエルのタマゴ:木の枝に生み、下には必ず水溜りがある。
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静岡大学竹林整備サークルの皆さん。
■5月管理人日記
5月に入ると暖かさも増し、寂しかった森も瞬く間に若葉で蔽い尽くされました。新緑から深緑に変わるこの季節は、木々の息吹の中に潤いと若葉の香が強く、時の流れもゆったりと感じられます。林内では、ヤマシャクヤク、ウツギなどの花も咲き揃い楽しませてくれます。また、ハルゼミの泣き声には若干の煩わしさを感じるものの、カッコウ、ホトトギスなど夏鳥の鳴き声は何処となく長閑さを忍ばせます。
今月は、住友林業グループによる森林整備ボランティア活動で、ヘキサチューブの解体・回収と運搬の活動を行いました。富士の雄姿に汗ばんだ体も爽やかさを感じ、参加者も充実の一日となったようです。
また、市内の小学校2校が自然学習の一環として「まなびの森」で環境教育を実施しました。雨や霧と生憎の天候でしたが、子どもたちは有意義な時を過ごしたようです。
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新緑の「まなびの森」:空の青と新緑のコントラストが眩しい
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住友林業グループ育林ボランィテアの皆さん
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フジベニウツギの花:葉が長く、がく裂片も長く毛が多い