自然あふれる富士山2合目の「まなびの森」フォレストアークから
四季折々のようすやボランティア活動についてお伝えします。
みなさん是非「まなびの森」へ足をお運びください。
お待ちしております。
富士山「まなびの森」フォレストアーク副館長・管理人
沢田明宏
■2月管理人日記
暖冬傾向で乾燥した気候が続いていましたが、2月に入り幾分冷え込みが強まり上旬、中旬、下旬と周期的に積雪を観測しました。気温は低く朝晩の冷え込みも残りますが、日中の日差しは春のように暖かく雪も一気に溶け「蕗の薹」が早くも顔を出しています。また、コブシの軟毛も柔らかくのび、木々の芽も日増しに膨らみはじめ、ミツマタなどは開花間近のようです。「まなびの森」に春の兆しが感じられる今日この頃です。
現在、皆さんに回収して頂いたヘキサチューブとポールの片付けや新たな活動に向けた準備を進めています。こらからも皆様のご協力を宜しくお願いします。
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雪のフォレストアーク
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蕗の薹:苞に包まれた若い花茎、ほろ苦い早春の味
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回収ヘキサチューブとポール
■1月管理人日記
新しい年が静かに明けました。南岸低気圧の通過に伴い全国的な大雪の報も聞かれましたが、「まなびの森」周辺では例年に比べ積雪も少なく暖かく穏やかな日々が続いています。
晴れた日には、シジュウカラやコガラ、ヤマガラなどが群れをなして枝から枝へと動き回っています。うっすらと雪を被った木々の冬芽には膨らみもみられ、今年は樹木の芽吹きも早いのではないかと思います。
また、富士山周辺でもニホンジカが増え生息域を拡げ、食害被害も多くなってきているようです。県や猟友会など関係機関で対策を取りはじめていますが、どの様に生物多様性や生態系のバランスを保っていくか難しい問題でもあります。
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うっすらと雪化粧の人工林
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冬の富士山:水ヶ塚公園から
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森の巨木(ケヤキ)も少し冷たそう!
■12月管理人日記
雪不足で全国的に暖冬傾向にあるようですが、「まなびの森」も厳しい冷え込みがなく例年より暖かい12月となっています。とは言っても標高1,000mを超す山麓は冬の様相にかわり、活動を終えた林内も静けさの中に包まれ「山眠る」の形容がぴったりです。
今月は、関係者の皆さんと林内を回り、植林木の生育調査及び育林活動の進捗状況などの確認を行いました。植林木の生育は様々ですが、森の再生は確実に進んでいるようです。
また、フォレストアークの屋根補修工事が完了し、来年も皆さんの活動を受け入れる準備が整っていますので宜しくお願いします。
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暖かい日が続き山肌が見え始めた富士山
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オニシバリ:枯れ果てた林内でただ一人青々と葉を付ける(別名ナツボウズ:夏になると葉を落とすことから)
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屋根の化粧直しの済んだフォレストアーク