まなびの森通信

まなびの森通信

自然あふれる富士山2合目の「まなびの森」フォレストアークから
四季折々のようすやボランティア活動についてお伝えします。
みなさん是非「まなびの森」へ足をお運びください。
お待ちしております。
富士山「まなびの森」フォレストアーク副館長・管理人
沢田明宏

【第126回】「まなびの森」は晩秋!

2015年11月 9日

■10月管理人日記

 11日未明、富士山に初冠雪が・・・平年より11日遅く昨年より5日早いとのことです。山頂の雪景色と合せ、赤や黄色に染まった木々が秋の風情を醸し出し来訪者を楽しませてくれています。しかし、季節の進みは早いようで森の木々も葉を落とし始め、日ごとに落ち葉の絨毯が厚くなってきます。「まなびの森」は既に晩秋!です。
 今月は、住友林業グループによる森林再生ボランティア活動、住友林業建築技術専門校の間伐実習、一般募集によるボランティア活動では枝打ち作業体験を行ないました。
 また、地域の2つの小学校が「まなびの森」を利用して環境教育を実施しました。落ち葉を集めたり、臭いを嗅いだりと秋の森を満喫したようです。とりわけ、カツラの木の落葉時に発する甘い香りには興奮気味でした。

  • 初冠雪の富士山

  • 住友林業グループによる森林再生ボランティア

  • 住友林業建築技術専門校の間伐実習

【第125回】「まなびの森」にも秋の訪れ!

2015年10月 9日

■9月管理人日記

 富士山の夏山シーズンの賑わいも終わりました。今年の登山者は昨年より減少したが、怪我や高山病などで診療所のお世話になった人は増えたようです。無理な日程が大きな要因とのことです。余裕を持った計画で山を楽しんでほしいものです。
 一方、いつもの静けさを取り戻した山麓は急速に秋の風情に包まれてきました。色づき始めた「まなびの森」では、ススキの穂は白ばみ、木々の果実も赤く熟し、林内の倒木や枯れ木には様々なキノコも出ています。時々、腰に籠と熊除け鈴をつけたキノコ採りと思われる人も見かけられます。ちなみに、日本のキノコの種類数は4,000~5,000で、その内の3割程しか名前が判っていないようです。
 今月は、東工大の学生2名が「まなびの森」を訪れました。富士山麓周辺で激減しているスズダケの植生を調べているとのことでした。

  • アサギマダラ:渡りをする蝶で、2,000km以上移動することもある。

  • ゴマギ:果実は赤く熟し美しい。葉にゴマのような香りがある。

  • マスタケ:若いときだけ食用になる。耳たぶ程度の硬さが最適といわれる。

【第124回】「まなびの森」は早くも秋の気配が!

2015年 9月 4日

■8月管理人日記

 8月に入ると同時に、騒がしく思えた蝉の鳴き声はピタリと止み、代わりに小鳥たちの囀りや動きが活発になってきました。側溝や水溜りで水浴びをしている様もよく見られました。また、林内では木々の実(種)も大きく膨らみ、オトコエシ、オミナエシ、ツユクサなどの花も咲いています。ススキの穂を揺らし吹きわたる風も少しひんやりとして秋の気配を感じさせる今日この頃です。
 今月は、東工大の学生が「まなびの森」の植生についての追跡調査を行いました。森の再生も順調に進んでいるようです。

  • ヤマガラ:よく茂った広葉樹林を好む。

  • ミツバウツギの果実:さけた団扇のような形。左右おのおの1~2個の種子がある

  • イタヤカエデの果実:落下する時プロペラのように回り遠くまで飛ぶ

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