自然あふれる富士山2合目の「まなびの森」フォレストアークから
四季折々のようすやボランティア活動についてお伝えします。
みなさん是非「まなびの森」へ足をお運びください。
お待ちしております。
富士山「まなびの森」フォレストアーク副館長・管理人
沢田明宏
■10月管理人日記
猛暑の影響を残し観測史上最も遅い初冠雪を記録した富士山・・・その山麓も急速に秋の深まりが増してきました。「まなびの森」も落ち葉に覆われ、リスが急がしそうに走り回る姿が頻繁に見受けられます。今年の黄葉(紅葉)は、例年に比べ少し鮮やかさにかける様に感じますが、イロハモミジやツタ類の深紅は存在感を誇っています。
今月は、静大生を中心とした一般ボランティアの皆さんに、ヘキサチューブとポールの撤去及び運搬の活動を。住友林業グループの皆さんには、樹木調査(樹種、樹径、樹高など)を行っていただきました。
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一般ボランティアの皆さん。安全第一でいこう!・・・午後の作業前の一枚。
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住友林業グループの皆さん。お疲れ様でした!
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住友林業グループの樹木調査。巨木かな?・・・固唾を呑んで注目のひと時!
■9月管理人日記
秋の気配が漂い始めたと思いきや、暑さがぶり返し季節が夏に逆戻り・・・例年とは違った9月となりました。 季節の移りが少し遅れた感のする「まなびの森」ですが、林内では多種多様のキノコが発生、昼夜の寒暖差も大きくなり木々も少しずつ葉を染めはじめてきました。サンショウ、ナナカマド、ヤマボウシなども真っ赤な実をつけ秋の風情を感じさせます。
今月は、富士宮市の2つの小学校が「まなびの森」の天然林で環境教育を実施しました。子どもたちは、インストラクターの説明に耳を傾けノートに記録していました。
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シロヨメナ:頭花は小さく舌状花は白色。鹿が嫌いな植物の一つ。
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アズマヤマアザミ:山林や林縁に生える。茎葉の先は鋭くとがり、刺針がある。
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キツネタケ:ひだは肉色で疎。柄の基部に紫色の菌糸はない。
■8月管理人日記
麓の稲穂も傾きはじめる頃、富士山麓全体は急速にひんやりとした空気に包まれ始めます。標高1,000mを超す「まなびの森」でも、オトコエシ、ダイコンソウ、オミナエシなど秋の花にかわり、森の木々も樹種様々な形の実を結んでいます。朝夕の風は肌寒さを感じさせ、既に「まなびの森」には秋の気配が漂っています。
今月は、NHK文化センターが運営するカルチャースクール名古屋教室の皆さんが、「巨樹、巨木林を訪ね歩く」旨の野外講座の一環として天然林内を散策しました。講師の説明に耳を傾ける一方、清々しい森の雰囲気にも大満足の様子でした。
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オトコエシ:男郎花とも・・・オミナエシ(女郎花)より強く丈夫そうに見えることからと言われる。
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ダイコンソウ:雄しべと雌しべは多数あり、根生葉が大根の葉に似ている。
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サワヒヨドリ:湿地に生える多年草。頭花は淡紫色まれに白色で密な散房状につく。