国内に総面積約4.8万haの社有林を所有しており、SGECの森林認証を取得するなど生物多様性の保全等を含め、適正な森林管理を行っています。また、ICTを活用した現場作業、施業計画の立案から地域材のマーケティングまでコンサルティングする「森林アセットマネジメント事業」も展開しています。
Feature
国土の約1/800の社有林を管理
日本は森林が国土面積の約70%を占める世界有数の森林大国であり、人々は建築材や紙パルプとしての活用はもちろん、水源の涵養(かんよう)や土砂災害の防止など森林からさまざまな恩恵を受けてきました。
住友林業の所有する社有林は、2007年以降社有林の拡大を図った結果、北海道、本州、四国、九州の4ヵ所で総面積約4.8万haにも及び、これは日本国土の約800分の1に相当します。
これら広大な社有林は5年毎に策定する社有林施業計画に基づき、適正な森林管理を実施しています。
社有林 総面積 約4.8万ha(国土の約800分の1)
四国
住友林業発祥の地、愛媛県新居浜市別子山を中心に広がる森林。樹齢100年を超えるヒノキのほか、モミやツガなどの原生林も存在しています。
北海道
オホーツク海沿岸に位置する森林。カラマツ、トドマツの人工林とミズナラやイタヤカエデなどの針広混交天然林で構成されています。
九州
宮崎・熊本・鹿児島県の三県に所在する森林。温暖多雨な気候のもとで育った成長力旺盛なスギが各種建材に利用されています。
本州
和歌山県中央部の日高川源流に位置する森林。この森林は「水源の森百選」にも選定されており、豊かな水を育んでいます。このほか、兵庫県、岡山県、三重県、奈良県などに社有林を拡大しています。
社有林経営で培ったノウハウを活かし、
地域林業経営を活性化する
木のもつ公益的機能を健全かつ適切に保つには、「植えて→育てて→伐って→使って→また植える」という木の循環をしっかりと回していく必要があります。
しかし、人手不足などの問題も重なり、各地域の森林経営においてさまざまな課題を抱えています。
そこで、当社では社有林経営で培ったノウハウを活かし、全国の自治体や林業事業体や民間企業の林業経営コンサルを行っています。
森林経営のトップランナーとして
効率化・高度化で林業全体を活性化する
日本の林業は、地形が急峻であることや所有規模が零細などの理由で機械化が遅れ、世界に比べ林業の生産性が低くなっています。
この日本の林業を取り巻く地形条件や社会条件のもと森林経営を行うためには、最新技術を導入し「路網の整備」や「林業機械の導入」など経営基盤となる条件整備を進めていくことが必要です。
当社の森林経営では最新の技術を取り入れ林業の効率化や高度化を図り、林業全体の活性化を目指しています。
Contribution to society
through our business