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樹木としてのアッシュ
落葉広葉樹のひとつであるアッシュは、日本のタモやトネリコ、シオジなどに類しています。湿った土壌を好み、河川沿いや湿地、沖積土の多い地域に生育。アッシュの中でも、北米に生育するアッシュはホワイトアッシュと呼ばれ、高さ18~24m程度にまで育ちます。アッシュの特徴はその材質。強く、衝撃への抵抗力も高いため、野球のバットやギターなどの楽器、北欧の名作家具など、さまざまな用途で長年にわたり使用されてきました。はっきりとした年輪が生み出す鮮やかな木目も特徴で、素材そのものの表情を楽しめる木材として知られています。

※アッシュは、原産国以外でも生育に適した地域で植林されている場合があります。
部材としてのアッシュ
穏やかな色合いの木肌に、はっきりとした年輪が描かれるアッシュ。
直線的に伸びる鮮やかな木目と変化に富んだ表情が魅力的です。
強さと加工のしやすさを併せ持つ木材として、家具や建築材などさまざまな用途で用いられています。

ハッキリとした木目ややさしい色合いが美しく、世界三大銘木に並ぶ樹種とされています。経年変化が緩やかで、適度な堅さや粘りがあり変形しにくいことも特徴です。

表面の凹凸加工で陰影を生み木目を際立たせるうづくり加工。木の表情に日本の古建築を思わせる美しさを加えるとともに、やさしい肌触りを生み出します。心地よいやすらぎの空間を実現する床は、ほかにはない満足感が得られます。

木の風合いを活かしたオイル塗装仕上げ。天然成分のオイルを浸透させて木を保護することで、アッシュ本来の温かさや木の質感を素肌で感じることができます。
弾力と耐久性を兼ね備えたアッシュ材は、
家具のフレーム材としても活躍。
世界的なデザイン家具にも採用され、
そのしなやかな強さが
快適な使い心地を支えています。
「よく使い込まれたファーストミットの温かく、包み込む感じ」を持つチェアをつくりたいという、デザイナーの想いから生まれたHerman Miller社の名作「Eames Lounge Chair and Ottoman」。アッシュを使用することで、高級感を演出しながら、優れた耐久性を実現しています。

Eames Lounge Chair and Ottoman
ジオ・ポンティによってデザインされたアームレスチェアは、1952年に開発が始まり、長い年月をかけて完成した名作です。フレームにはアッシュ材が使用されており、幅わずか18mmの三角形の部材で構成されながらも、高い強度と軽さを実現。しなやかな強さを持つアッシュの特性が、極限までシンプルな構造を可能にし、軽やかで美しいデザインを支えています。

Superleggera chair, designed by Gio Ponti
– Cassina iMaestri Collection
淡く明るい色合いの木肌は、
床や天井に使用することで
軽快な広がりを与えてくれます。
また、すっきりとした直線的な木目が、
空間に清潔感を与えます。
神話に語られる神聖な木として知られ、
スポーツ用品や楽器などにも
使われてきたアッシュ。
強さと美しい木目を持つこの木は、
さまざまな分野で人の暮らしや
文化を支えてきました。
アッシュの仲間であるトネリコは、北欧神話において特別な意味を持つ木として知られています。北欧神話の宇宙樹「イグドラシル」はこの木であるとされ、世界を支える神聖な存在として描かれました。また、最初の人間の男性はトネリコから生まれたという伝承もあり、北方民族にとって神秘的で象徴的な木とされています。

アッシュは、強くてしなやかな材質が特徴。高い耐衝撃性と粘り強さを備えているため、激しい衝撃が加わる野球の木製バットをはじめ、テニスラケットやスキー板、ボートのオールなど、スポーツには欠かせない道具の素材として長年にわたり重宝されています。

アッシュの中には、軽量で加工しやすいことからエレキギターのボディ材としても活用される種類があります。1950年代に有名ギターメーカーが採用したことで広まり、明るくクリアでバランスのよい音色が特徴とされています。中高音域の抜けのよさから、多くのミュージシャンに支持されています。

※「アッシュの雑学」に使用されている画像はイメージです。