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樹木としてのクルミ
日本にはサワグルミやノグルミなどクルミと名の付く木が何種類か生息していますが、一般的にクルミといえばオニグルミを指します。オニという名は、種子の表面の模様がゴツゴツしていることや、果実が大きく、核が硬いことから名付けられました。北海道から本州、四国、九州にかけて広く分布。河川沿いや山地に自生する落葉高木で、樹高は20m以上になることも。葉は長い葉軸に複数の小葉をつける羽状複葉で、初夏に花を咲かせ、秋になると実をつけます。クルミは古くから食料として親しまれてきましたが、木材としても家具や内装材などに利用されてきました。温度変化による反りや割れが比較的少ないという特徴があります。

※クルミは、原産国以外でも生育に適した地域で植林されている場合があります。
部材としてのクルミ
穏やかな褐色の色合いと自然な木目が風合いを生み出し、空間に落ち着いた温もりを添えます。
木材としては、しなやかな強さを持ち、加工や仕上げもしやすいのが特長。
家具や建築材など、さまざまな用途で活かされています。

はじめは淡い色合いが特徴的ですが、年数経過とともに琥珀のような濃い色に変化。あらゆる住空間に存在感を与えてくれます。

挽板を貼り付けたフロア。上品な見た目だけでなく、
肌触りのよさが、リラックスできる空間へと誘います。
名作家具やホテルのバーなど、
さまざまな場面で使われているクルミ。
空間の用途やデザインに合わせて
形を変えながら、自然素材ならではの
あたたかさをもたらします。
クルミの中でも樹齢100年を超える希少性の高い国産の和くるみを使用した、「Organic Furniture XYL」の家具。海外製のウォルナットと比べて色合いが明るく、さまざまなインテリアと調和します。穏やかな木目が落ち着いた印象を与える、気品あふれるアイテムです。

Organic Furniture XYL(キシル)
大分県別府市のホテル「SEKIYA RESORT GALLERIA MIDOBARU」。館内の「HOT SPRING BAR」のカウンターには、オニグルミの無垢材が使われています。温泉地の静かな夜の時間をゆったりと受け止めるように設えられた、クルミの一枚板。訪れる人が自然と心を通わせ、穏やかなひとときを愉しむための、空間の象徴となっています。

SEKIYA RESORT GALLERIA MIDOBARU
飾らない表情、使い込むほどに深まる味わい。
ほどよい存在感を発揮しながら、
異素材とも調和し、趣ある空間を実現します。
実は食用として、木材は銃床などに、
葉や樹皮は虫除けに、油は灯火や塗料に。
古くから人々の暮らしの中で利用されてきた、クルミの雑学を紹介します。
クルミの実は、古くから人々の食料として親しまれてきました。全国各地の遺跡から出土しており、先史時代から食べられていたことがわかっています。脂肪分を多く含み、ビタミンやミネラルといった栄養価も高く、乾燥保存すれば2年近くも長期保存が可能でした。そのため、物流が発達する以前の山村では貴重な栄養源として重宝されていました。

クルミ材の用途としてよく知られているのが銃床材です。比較的軽く、狂いや割れが少ないこと、油を拭きこむことで美しい艶が出ることなどから、古くから銃の重要な部材として使われてきました。日本でも銃の伝来以降、銃床材としてオニグルミが広く用いられていた歴史があります。

オニグルミの葉には、虫を寄せつけにくい成分が含まれています。そのため昔は虫除けとして利用されることもありました。また、樹皮を煮出した液は、染料や防虫剤としても使われていたそうです。

オニグルミの実から採れる油は、食用としてだけでなく、灯火用の油や塗料などさまざまな用途に使われてきました。冬でも凍りにくい性質を持つため、寒冷地では屋外灯火にも利用され、昔から暮らしを支える油として重宝されています。

※「クルミの雑学」に使用されている画像はイメージです。