まなびの森通信

まなびの森通信

自然あふれる富士山2合目の「まなびの森」フォレストアークから
四季折々のようすやボランティア活動についてお伝えします。
みなさん是非「まなびの森」へ足をお運びください。
お待ちしております。
富士山「まなびの森」フォレストアーク副館長・管理人
沢田明宏

【第161回】「まなびの森」は冬仕度!

2018年11月24日

■11月管理人日記

 冷え込みも強まり氷点下の朝も。また、日中は汗ばむ程のポカポカ陽気の日もあり体調管理が大変です。一方、赤や黄色で華やかだった山麓も、すっかり葉を落とし露わになった樹幹が寒々しさを感じさせます。静けさをまし寂しげな林内からは、駿河湾や遠方の山々も展望できます。既に「まなびの森」は冬仕度が整ったようです。
 今月は、三和土(たたき)修復工事をボランティアの皆さんと行いました。左官屋さんの指導のもと、「土、石灰、ニガリ」を混ぜた土を練る。土を平らにならし踏み固める。専用の道具で土をたたき固める。の作業をして頂きました。近年、三和土を設える住宅は皆無と言われています。参加者は、初めてで貴重な体験ができたと興奮気味に話していました。

  • 葉を落とした木々:露わな樹幹が寂しさを漂わせる。

  • 練り作業:土、石灰、ニガリを混ぜ練る。皆さん興味津々。

  • 敲き作業:専用の棒で敲く。平らにならず悪戦苦闘。

【第160回】「まなびの森」は晩秋!

2018年10月28日

■10月管理人日記

 10月に入ると急に冷え込み、富士山は中腹まで雪化粧…森の景色も一変、錦絵のような秋風情になりました。また、カツラの木が甘い香りを漂わせています。(落葉するときキャラメルの様な甘い香りを放つ)林内では、ヤクシソウやリンドウ、タマアジサイの花が…紫色に熟したムラサキシキブの果実も小さいながら存在感を示しています。静寂さを増した「まなびの森」は秋の深まりを感じます。
 今月は、市内の小学生170余名が環境教育を行いました。天然林の散策を通じ自然の大切さを学んだようです。また、フォレストアークの三和土(たたき:土、石灰、にがりを混ぜ敲き固める)の修復工事を進めています。

  • 雪化粧した富士山:フォレストアーク西側より撮影。

  • 秋の天然林内:カエデの紅葉が鮮やか!

  • ムラサキシキブの果実:落葉低木。果実は小さい球形で鮮やかな紫色に熟す。その美しさを紫式部に例えたと言われる。

【第159回】「まなびの森」に秋の訪れ!

2018年 9月29日

■9月管理人日記

 猛烈な台風の上陸が相次ぎ各地に甚大な被害が出ています。富士山麓周辺も倒木や道路への土砂の流入など通行に支障が。また、フォレストアークへの進入道も陥没、修復作業を始めているところです。一方、27日には富士山の初冠雪が報じられましたが、生憎の空模様で富士宮側からは見られませんでした。森の中では、ツユクサやハコネキクなどの秋の花が、ヤマボウシ、アケビ、ヤマブドウの実も熟しています。肌寒さも感じ、急激に秋の風情に包まれ出した「まなびの森」です。
 今月は、市内の小学生150余名が、天然林を利用した環境学習を実施しました。雨模様の天候でしたが、合羽を着て元気一杯に散策に出かけました。

  • ツユクサ:蛍が出る頃から秋まで次々に青い花を開く。全草を乾燥したものは民間薬として利用されるそうだ。

  • ハコネギク:別名ミヤマコンギク。葉は両面共に短毛があり、縁にギザギザがある。

  • アケビ:落葉性のつる性木本。実が熟すと縦に開くことから開実(アケミ)が転じた。

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