まなびの森通信

まなびの森通信

自然あふれる富士山2合目の「まなびの森」フォレストアークから
四季折々のようすやボランティア活動についてお伝えします。
みなさん是非「まなびの森」へ足をお運びください。
お待ちしております。
富士山「まなびの森」フォレストアーク副館長・管理人
沢田明宏

【第166回】着任のご挨拶をかねて

2019年 4月28日

■4月管理人日記

 8年間「まなびの森」管理人として勤められた鈴木雅義さんの後任として着任しました沢田明宏です。3月31日までは住友林業の社員として働いていましたが、定年を迎え、4月1日からは第二の人生として「まなびの森 フォレストアーク」の副館長に着任しました。「まなびの森」で皆さまがお越しになるのをお出迎えしますので、宜しくお願い致します。
 4月初め、富士宮市街地では桜が満開で暖かな春の季節ですが、「まなびの森」では肌寒い冬のような気温の日が多く、南国育ち(社会人となってから38年の内、マレーシア、インドネシア、パプアニューギニアで約20年間勤務)の沢田には寒さが堪えました。富士山が歓迎してくれたのでしょう、3回の積雪があり慌ててスタッドレス・タイヤを買い求めに行く羽目にも。
 しかし、季節は着実に春に向かっており、4月19日には可愛らしいマメザクラ(別名フジザクラ)が咲きました。鈴木さんとの引継ぎで新しく覚えることが多く、遊歩道ルートを土砂流失に留意して部分的に付け替えたり、スズメバチ・トラップを準備したりとボランティア活動や自然体験教室に向けての準備に追われる毎日です。

  • 4月10日の降雪:この日は10㎝ほどの積雪となり、結果的に自宅待機とならざるを得ませんでした。この後あと2回の積雪がありました。

  • 4月19日に開花したマメザクラ(別名フジザクラ) ちょっと恥ずかし気に下向きに咲く可愛らしい花です。

  • 4月28日満開となったマメザクラが富士山と美しさの競演です。

【第165回】企画懇談会の開催!

2019年 3月25日

■3月管理人日記

 暖かさを感じられた気候も、3月に入ると寒の戻りで雪模様の日もあり、桜も例年より遅い開花宣言となりました。「まなびの森」の膨らみ始めた冬芽も戸惑いの感が…。しかし、季節の移ろいは確実に進んでいるようで、林内ではバイケイソウが顔を出し、ミツマタも開花してきました。桜(フジザクラ)の開花はもう少し先のようです。
 今月は、「まなびの森」の運営主体となる企画懇談会が開かれ、前年度の活動報告や20周年記念活動の報告がされました。委員の皆さんから「長きにわたる鳥獣生息・植生調査の結果は貴重な資料」と称賛を頂きました。
 私事になりますが、8年間の管理人生活を終わります。皆様の御支援、御協力に感謝申し上げ、次期管理人の沢田さんへバトンタッチします。

  • 企画懇談会:飯塚室長の挨拶。20周年の報告とお礼も…。

  • ミツマタ:枝が三又状にでることが名の由来。「まなびの森」で最も早く開花する。

  • 沢田 明宏です。4月から「まなびの森」管理人を務めます。宜しくお願いします。

【第164回】「まなびの森」に春の兆し!

2019年 2月27日

■2月管理人日記

 例年この時期、大雪に見舞われる富士山麓ですが、今年は降雪が少なく富士山も岩肌を露わにしています。中腹には早くも農鳥(春を告げる風物詩で農作業を始める時期の目安とされ、例年4月から5月に現れる鳥の形をした残雪)が現れました。一方、暖かな陽気に「まなびの森」ではフキノトウが顔を出し、木々の冬芽も大きく膨らんできました。小鳥たちの動きも活発になり、朝夕は盛んに餌を啄んでいます。また、駿河湾からの暖かい上昇気流による山麓特有の霧も発生しはじめ、春の兆しが感じられるこの頃です。
 今月も、三和土(タタキ)修復に伴う養生管理(湿気を保ちビニールシートで覆う)。新年度に向け林道整備(砂利を入れ均す、分水路の変更など)を進めています。

  • 雪の少ない富士山:取り分け南側(静岡県)が少ない。

  • アカゲラ:キツツキ科で木の幹に穴を開け長い舌で中の虫を食べる。頭部が赤いのは雄。

  • フキノトウ:雌雄異株の多年草。春の山菜として人気。咳止めなどの民間薬にも利用。

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