自然あふれる富士山2合目の「まなびの森」フォレストアークから
四季折々のようすやボランティア活動についてお伝えします。
みなさん是非「まなびの森」へ足をお運びください。
お待ちしております。
富士山「まなびの森」フォレストアーク副館長・管理人
沢田明宏
■6月管理人日記
淡い若葉の緑が深い緑になり、「まなびの森」も梅雨に入りました。
富士・箱根周辺のフォッサマグナ地帯の特有種サンショウバラが美しい花をつけました。そのあとは、梅雨のうっとおしい気分を振り払ってくれるかのように、ホオノキ、ヤブデマリ、ミズキ、ヤマボウシ、ガマズミ、ウツギなど爽やかな雰囲気を醸し出す白い花を咲かせる木々が次々と花を咲かせています。その中でもウツギは小学唱歌「夏は来ぬ」の歌のとおりに辺り一面に芳しい香りを漂わせています。
梅雨のシトシト雨の中、モリアオガエルも頻繁に姿を現し、鳴き交わしています。また、周りのイタヤカエデやケヤキなどの樹上ではエゾハルゼミが賑やかに鳴いています。
季節は着実に夏に向かっています。
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大輪の美しい花を咲かせるホウノキ
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霧が浮かび上がらせた蜘蛛の巣
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大輪の花のように見えるが実は集合花のヤブデマリ
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艶やかに咲いたサンショウバラ
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コケの間に生えた小さな名もないキノコ
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モリアオガエルの雌 先月、白い卵塊を生みました
■5月管理人日記
若葉の緑が目に眩しい季節を迎え、「まなびの森」が光輝く季節となりました。
満開のマメザクラが散るころ可愛らしいフデリンドウが咲き、ヤマエンゴサク、ヤマシャクヤク、サラサドウダンと次々に草木が綺麗に着飾っています。葉緑素を持たない寄生植物のギンリョウソウやヤマウツボも咲いています。キビタキやエナガ、オオルリなどの小鳥たちがさえずり、新緑に美しい音色を奏でています。
社会貢献活動として富士宮市の小中学校生を招いての自然体験教室が始まりました。5月は6校550人余りの児童がプロのインストラクターによる案内で「まなびの森」の自然と触れ合い、自然の大切さ、森と人との関わり合いを学ぶ有意義で貴重な体験をしました。
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5月初めから小さなフデリンドウが可憐に咲き始めました。
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10連休明けに咲き始めたヤマシャクヤクの華麗な花。富士山スカイライン周辺ではマニアによる盗難で個体数が著しく減っているようです。
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5月20日過ぎにやっと咲き始めたサラサドウダン。花の向こうには富士山が写っているはずでしたが、バッコヤナギの葉が遮ってしまい…。
■4月管理人日記
8年間「まなびの森」管理人として勤められた鈴木雅義さんの後任として着任しました沢田明宏です。3月31日までは住友林業の社員として働いていましたが、定年を迎え、4月1日からは第二の人生として「まなびの森 フォレストアーク」の副館長に着任しました。「まなびの森」で皆さまがお越しになるのをお出迎えしますので、宜しくお願い致します。
4月初め、富士宮市街地では桜が満開で暖かな春の季節ですが、「まなびの森」では肌寒い冬のような気温の日が多く、南国育ち(社会人となってから38年の内、マレーシア、インドネシア、パプアニューギニアで約20年間勤務)の沢田には寒さが堪えました。富士山が歓迎してくれたのでしょう、3回の積雪があり慌ててスタッドレス・タイヤを買い求めに行く羽目にも。
しかし、季節は着実に春に向かっており、4月19日には可愛らしいマメザクラ(別名フジザクラ)が咲きました。鈴木さんとの引継ぎで新しく覚えることが多く、遊歩道ルートを土砂流失に留意して部分的に付け替えたり、スズメバチ・トラップを準備したりとボランティア活動や自然体験教室に向けての準備に追われる毎日です。
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4月10日の降雪:この日は10㎝ほどの積雪となり、結果的に自宅待機とならざるを得ませんでした。この後あと2回の積雪がありました。
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4月19日に開花したマメザクラ(別名フジザクラ) ちょっと恥ずかし気に下向きに咲く可愛らしい花です。
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4月28日満開となったマメザクラが富士山と美しさの競演です。