自然あふれる富士山2合目の「まなびの森」フォレストアークから
四季折々のようすやボランティア活動についてお伝えします。
みなさん是非「まなびの森」へ足をお運びください。
お待ちしております。
富士山「まなびの森」フォレストアーク副館長・管理人
沢田明宏
■4月管理人日記
ケキョ、ケキョと覚束ない囀りが、今ではホーホケキョと…ウグイスが春の訪れを告げてくれています。シジュウカラ、エガラ、ヤマガラたちも群れを成し、芽吹きはじめた枝から枝へと活発に動き回り餌を食んでいます。また、林内では黄色のミツマタ、白いコブシ、淡紅色の可憐なマメザクラの花が、林床に目を移すとタンポポ、タチクボスミレ、ネコノメソウなどの野草も咲き華やかになり出しました。「まなびの森」に春の到来!です。
春の訪れと共に「まなびの森」も新年度の活動が始まります。最初の活動として、市内の小学生110余名が「まなびの森」の天然林を利用し環境教育を実施しました。インストラクターの話しや五感を使った体験は、自然との共存関係について色々感じたようでした。
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コブシ:早春に白い花を樹冠全体につけるので目立つ。モクレン科モクレン族
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マメザクラ:白色または淡紅色で小さい花。富士や箱根に多く分布しフジザクラ、ハコネザクラともいう。
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小学生の環境教育:出発前のひと時。インストラクターの注意に真剣な表情で聞き入る。
■3月管理人日記
「暑さ寒さも彼岸まで」と、春の訪れを待ち望んでいましたが一転、その春分の日に季節外れの大雪に…富士山周遊道で立ち往生する車もありました。「まなびの森」も30㌢程の積雪になり、膨らみ始めた木々の芽も少し戸惑い気味のようです。その後の暖かな陽気に雪解けの林内では、バイケイソウやフキノトウが顔を出しました。また、バッコヤナギは芽皮もはじけ、ミツマタの蕾は黄色に染まり開花寸前です。「まなびの森」も春近し!
今月は、「まなびの森」の運営主体となる「企画懇談会」を、関係諸団体の皆さんにお集まり頂き開催しました。報告の中では、ボランティア参加者の延べ人数10,016人、地元小学生を対象とした環境学習支援プロジェクトの受け入れ児童数8,094人。また、専門家による鳥獣生息および植生調査状況に続き、次年度へ向けての積極的な助言も頂きました。
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バッコヤナギ:芽皮がはじけ灰色の産毛が一杯に。
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バイケイソウ:有毒植物で鹿も食べないので増え続けている。人が食べると中毒を起こす。
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企画懇談会:「まなびの森」の運営主体。活動報告や今後の活動計画を活発に議論。
■2月管理人日記
先の残雪と今月の降雪で「まなびの森」も例年にない積雪量を記録しました。林道の吹き溜まりでは四輪駆動車(ジムニー)でも立ち往生になるほどに…雪掻きをしながらの走行となる日もありました。(車には長靴とスコップを装備) しかし、立春を過ぎると陽の力も少しずつ強さを増し、雪解けと合わせ凍土と化した地面も緩みはじめ、林内は泥濘状態になってきました。今では、山麓特有の(駿河湾からの暖かい上昇気流による)霧も発生、春の兆しが感じられる「まなびの森」です。
今月は、静岡森林管理署にお願いをして遊歩道沿いを中心に枯れ木の伐採をして頂きました。中には樹径が1㍍近いものもあり作業も苦労したようです。因みに、年輪からみて樹齢200年程の木もありました。
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フォレストアーク前:車のタイヤも雪だらけ
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枯れ木の伐採:防護服に身を包み慎重に作業。
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巨木の伐採根:年輪数は200程…樹齢200年。