自然あふれる富士山2合目の「まなびの森」フォレストアークから
四季折々のようすやボランティア活動についてお伝えします。
みなさん是非「まなびの森」へ足をお運びください。
お待ちしております。
富士山「まなびの森」フォレストアーク副館長・管理人
沢田明宏
■11月管理人日記
冷え込みと小春日和が繰り返えされながらも季節は進み、富士山は中腹まで雪化粧となっています。すっかり葉を落とした木々の樹間からは、陽に輝く駿河湾が、遠方に目を移せば雪を被った南アルプスの峰々が展望できます。小鳥たちの数や囀りも少なくなり、静まりかえった夕暮れは寂しさを感じさせます。既に「まなびの森」は厳しい寒さに備える冬仕度が整ったようです。
今月は、住友林業グループの皆さんにヘキサチューブとポール回収の作業をして頂きました。作業後の天然林散策では、巨木に囲まれ「今までの活動(植林・育林)が、将来的この様な森になるのか!」などの想いが語られていました。
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住友林業グループ育林ボランティアの皆さん:市川社長を中心に…ハイチーズ! 横断幕を持つ子供たちは元気一杯でした。
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天然林入り口のトレイルからの富士山の眺め:落葉した時期限定の一枚。
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落葉し枝も露な天然林:地面は落葉を敷き占めた絨毯と化している。
■10月管理人日記
富士山で初冠雪!…23日に発表がありました。台風の影響もあり「まなびの森」からは確認できませんでしたが、26日には雪化粧した山頂が秋空に映えていました。朝晩の冷え込みで「まなびの森」も黄色く染まりつくし、所々でカエデやツタの赤色が彩りを添えています。林内は落ち葉の絨毯と化し、木の実を求めてか? リスやウサギなど小動物の姿も頻繁に見られます。既に「まなびの森」は晩秋!です。
今月は、住友林業グループと一般ボランティアの皆さんに、ヘキサチューブとポールの回収活動に参加を頂きました。また、市内の2つの小学校が「まなびの森」で環境教育を行いました。天候に恵まれ、子どもたちも森の中で「自分だけの宝物」を見つけたようです。
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雪化粧した富士山:26日撮影、例年より23日遅いとのこと。
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住友林業グループの皆さん:秋晴のなか汗を流して頂きました。お疲れ様でした。
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一般ボランティアの皆さん:生憎の天気でしたが予定通りの活動ができました。ご苦労様でした。
■9月管理人日記
富士山の登山シーズンも終わり、ひと雨ごとに季節が進み空気もひんやりとしてきました。山麓の木々も葉の色を変えはじめ秋の風情に染まるのも直ぐそこまで来ています。肌寒さを感じるこの頃の「まなびの森」でも、ヤマブドウやサルナシ、マタタビ、アケビなどの蔓類が葉を染め、ブナ、ケヤキ、ミズキ、ナナカマドなども色づきはじめ秋の訪れを感じます。林内では、倒木や落ち葉の間からは様々なキノコも多く顔を出し、アザミやオトコエシ、ツユクサも名残ほしそうに咲いています。
今月は、住友林業建築技術専門校の育林活動でヘキサチューブとポールの取り外しを行いました。急峻な場所もありましたが、若さあふれる70余名の生徒たちで作業も捗りました。また、市内の小学校が環境学習を行いました。
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住友林業建築技術専門校の皆さん:若き力で作業も捗りました。
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サンショウバラの果実:富士山の付近にのみ自生するバラの原種。トゲトゲの実は、花以上に人目を惹く。
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初めての訪問者:フォレストアークに遊びに来た野うさぎ。