自然あふれる富士山2合目の「まなびの森」フォレストアークから
四季折々のようすやボランティア活動についてお伝えします。
みなさん是非「まなびの森」へ足をお運びください。
お待ちしております。
富士山「まなびの森」フォレストアーク副館長・管理人
沢田明宏
■7月管理人日記
今年の梅雨は異常では?…水不足が懸念される地域もあれば、九州北部や東北地方の様に豪雨で甚大な被害を出した所もあります。とりわけ九州豪雨では多くの犠牲者を出し、未だ行方不明の方もいます。早い発見と復興を願うばかりです。「観測史上最高の雨量」などの報道に地球の気候変動を懸念せざるを得ません。
「まなびの森」は、例年より気温が高く蒸し暑い夏となっていますが、森の中に入ると涼風を感じ暑さも忘れます。また、アジサイやオカトラノオの白、薄紫色のホタルブクロ、黄色で可憐なダイコンソウ等の花も咲いています。
今月は、筑波大学の学生が森林づくり活動に参加してくれました。また、NPO法人全国森林インストラクター神奈川会の皆さんが、天然林で巨木など自然観察研修会を行いました。
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オカトラノオ:花序を虎の尾に見立てたもの。白い花を多数つける。
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ホタルブクロ:鐘形の大きな花は、木陰や崖などで一際目立つ。
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筑波大学の皆さん:前日の富士登山の疲れも何のその!
■6月管理人日記
空梅雨模様で作物にも影響がでるのではと思われたが、下旬に入り本来の梅雨らしい天気が戻ってきました。雨に濡れた「まなびの森」の木々も新緑から深緑に移り変わり一層清々しさを深めています。ホオノキの大きな白い花やサンショウバラの鮮やかな薄紅の花が深緑の中で存在感を示しています。
今月は、一般ボランティアの皆さんにヘキサチューブとポールの取り外しと運搬の活動行って頂きました。昼食休憩には天然林の散策をしながら森の雰囲気を楽しんでいました。
また、市内の小学校3校が林間学校の一環として「まなびの森」で環境学習を行いました。天候に恵まれ子どもたちも有意義な一日を過ごしていました。
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路肩の草刈りが終えスッキリした林道。
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サンショウバラ:大きな花の中にはミツバチの姿もみられます。
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一般ボランティアの皆さん:遠くは名古屋からの参加者も。
■3月管理人日記
少し春の兆しが感じられた「まなびの森」でしたが一転冬に逆戻り・・・寒い月となり、周期的な降雪で林内は所々白くなったままです。膨らみ始めた冬芽も足踏み状態で、真っ先に開花を向かえるミツマタの蕾も開いていません。また、バイケイソウも地面から顔を出したばかりで、春の訪れは例年より大分遅れそうです。
今月は、「まなびの森」の運営主体となる企画懇談会が18名の参加を得て開催されました。前年度の活動、鳥獣調査・植生調査の報告を受け、これからの活動のあり方など各委員の皆さまより貴重なご意見を頂きました。報告では、森林化が進みモズ、ホオジロ、ベニマシコ等の草原性の鳥は減少、キビタキ、ヤマガラ等の森林性の鳥が増え、オオルリ、キバシリ、ジュウイチ、マミジロなど47種が観察されたとのこと。森が再生されていく過程が調査の蓄積からも示されました。
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雪を被った「まなびの森」アプローチ路の案内板。
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雪解けの地面から顔を出したバイケイソウ。
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第22回企画懇談会:各委員の皆さんから貴重なご意見を頂きました。