自然あふれる富士山2合目の「まなびの森」フォレストアークから
四季折々のようすやボランティア活動についてお伝えします。
みなさん是非「まなびの森」へ足をお運びください。
お待ちしております。
富士山「まなびの森」フォレストアーク副館長・管理人
沢田明宏
■3月管理人日記
少し春の兆しが感じられた「まなびの森」でしたが一転冬に逆戻り・・・寒い月となり、周期的な降雪で林内は所々白くなったままです。膨らみ始めた冬芽も足踏み状態で、真っ先に開花を向かえるミツマタの蕾も開いていません。また、バイケイソウも地面から顔を出したばかりで、春の訪れは例年より大分遅れそうです。
今月は、「まなびの森」の運営主体となる企画懇談会が18名の参加を得て開催されました。前年度の活動、鳥獣調査・植生調査の報告を受け、これからの活動のあり方など各委員の皆さまより貴重なご意見を頂きました。報告では、森林化が進みモズ、ホオジロ、ベニマシコ等の草原性の鳥は減少、キビタキ、ヤマガラ等の森林性の鳥が増え、オオルリ、キバシリ、ジュウイチ、マミジロなど47種が観察されたとのこと。森が再生されていく過程が調査の蓄積からも示されました。
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雪を被った「まなびの森」アプローチ路の案内板。
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雪解けの地面から顔を出したバイケイソウ。
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第22回企画懇談会:各委員の皆さんから貴重なご意見を頂きました。
■2月管理人日記
乾燥した晴天の日々から雪や雨と、周期的に天候が変わり寒暖の差も大きな月となりました。春一番とともに、麓では梅の香りや早咲きのサクラの便りも聞かれますが、標高1,000mを超す「まなびの森」は、ひっそりと眠っている様に感じられます。しかし、目を凝らすと雪解けの地面からは「蕗の薹」が顔を出し、木の芽も大きく膨らみ早いものは少し割れはじめています。まだ寒さは厳しいものの、季節は確実に移り変わっているようで「まなびの森」にも春の兆しが・・・というところです。
今月も新年度の活動に向けた準備を進めています。回収したヘキサチューブやポールの仕分け(再利用の可否)も終わり、業者への搬出を待つばかりになりました。また、バイオトイレの杉チップを入れ換えました。(取り出した杉チップは苗木畑の肥料にします)
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雪のフォレストアーク全貌
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雪の合間から顔をだした「蕗の薹」
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ニホンジカの糞
■1月管理人日記
新しい年が穏やかに始りました。強い寒波の到来で積雪による交通渋滞などの報道も聞かれましたが、幸いにも「まなびの森」周辺は積雪も少なく例年に比べ暖かな日が続いています。雪の溶けた森では、シジュウカラやヤマガラ、コガラ(シジュウカラ科)などが群れをなして飛び回っています。群れの中には希にコゲラ(キツツキ科)がいることもあります。また、日脚の伸びに合わせるように、木々の冬芽も硬さはあるものの膨らみ始めているように思われます。
今月は、ボランティア活動で回収して頂いたヘキサチューブやポールの整理及び分別(廃棄と再利用に)、土留め用に間伐材の皮むきと新年度へ向けての準備を進めています。今年も皆さまのご協力をお願い致します。
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土留め用の間伐材
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うっすらと雪化粧:「まなびの森」フォレスト・アーク前
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雪も溶け春のような景色:「まなびの森」駐車場前