自然あふれる富士山2合目の「まなびの森」フォレストアークから
四季折々のようすやボランティア活動についてお伝えします。
みなさん是非「まなびの森」へ足をお運びください。
お待ちしております。
富士山「まなびの森」フォレストアーク副館長・管理人
沢田明宏
■3月管理人日記
3月は季節の変わり目らしく寒暖の差の激しい月でした。 暖かい日にはビオトープのカエルも鳴き産卵を、凍りが融けぬかるんだ地面にはモグラ塚があちこちに出没、「啓蟄」の意を実感した月でもありました。
ビオトープのカエルが「お目当てか?」 毎日やってくるトビ(トンビ)。また、アカゲラ(キツツキ)やヒヨドリ、シジュウカラ、ヤマガラなどの小鳥たちの動きもどこか嬉しそうです。森の中では既にネコヤナギが芽吹き、他の木々も芽をさらに大きく膨らませています。
3月17日には「まなびの森」の運営の主体となる企画懇談会(第17回)が開催され、今後の活動について各委員の皆さんから貴重なご意見をいただきました。
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モグラ塚もあちこちに
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芽吹き出したネコヤナギ
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貴重なご意見を頂いた 第17回企画懇談会
■2月管理人日記
「まなびの森」は2月に入っても朝の冷え込みは厳しく、1月の雪がようやく消えたと思いきや月末には雪の日が続きました。日中は氷点下を記録する日々は少なくなり、暖かさも増してきたように感じますが春の訪れは例年より遅いようです。
しかし、土の中に保存して置いたドングリ(ミズナラの実)は根を出し、種まきを催促しているかのようです。樹木の芽も膨らみはじめミツマタの花は開花間じかになっています。
また、禁猟区の「まなびの森」には食べ物を求めて鹿が群れをなして出没、木々の樹皮を食べてしまいます。全国的に鹿の食害が問題になっていますが、どう共存したら良いのか考えさせられます。
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富士山の雪景色(2月)
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根を出したドングリ(ミズナラの実)
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開花間じかなミツマタの花
■1月管理人日記
新しい年を静かに迎えましたが、標高1000mを超す「まなびの森」では寒さも厳しく屋内では日中でも氷点下の真冬日が続いています。
17日未明からの雪は、麓の道路でも交通渋滞を引き起こすほど積もり、銀世界と化した「まなびの森」では15cmを超す積雪でした。
静まりかえり雪に覆われたフォレストアーク、雪を被り重たそうな木々、何ら足跡もない林道、まるでモノクロームの風景をみているようです。
しかし、こんな雪の中でも森の木々は季節の移りを敏感に感じているようです。すでに春の息吹に向け芽を出し始めています。
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雪に覆われたフォレストアーク
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足跡ひとつない林道
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雪のなか春を待つ ネコヤナギの芽