自然あふれる富士山2合目の「まなびの森」フォレストアークから
四季折々のようすやボランティア活動についてお伝えします。
みなさん是非「まなびの森」へ足をお運びください。
お待ちしております。
富士山「まなびの森」フォレストアーク副館長・管理人
沢田明宏
■11月管理人日記
冬が足踏みをしているのか、今月は思ったより暖かい日が続き、すっきりと晴れた日が少なく、雨も多かったような気がします。富士山も五合目から上は真っ白で、積雪量も日に日に増しているようです。
今月は6日に社内の環境担当者ミーティングが「まなびの森」に於いて実施されました。12月2日には今年最後のボランティアの皆さんによる枝打ち、間伐の活動が実施されます。今月から植林木の活着状況をチェックし初めました。補植の必要な場所が出てくると思われます。
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晩秋のまなびの森
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霜がおりました
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まなびの森の秋の夕暮れ
■10月管理人日記
秋晴れの素晴らしい日が続き、朝の冷え込みも日に日に増してきました。黄色く色づいた落葉も日を追うごとに増え、落葉の絨毯が少しずつ厚みを増しています。10月7日には、富士山の初冠雪が観測されました。平年より6日遅く、昨年より4日早いとの事です。
今月は、たくさんのイベントが開催されました。10月14日には、日本経団連自然保護協議会ご一行様が視察にみえ、渡邊定元先生(元東京大学教授)の講演会などが開催されました。20日には、地元大富士小学校5年生186名が来所され、自然林の中で自然の素晴らしさ、大切さを学んでいかれました。21日には一般ボランティアの方々、51名が参加され、ヒノキ人工林において枝打ちと間伐の作業をしていただきました。東京からもたくさんの方が足を運ばれ、枝打ちボランティアとして最高の参加人数となり、活気あふれた活動となりました。
■秋の自然教室より
澄みきった秋空に富士山が見守る中、今年最後となる小中学生向け自然観察教室が開催されました。紅葉の始まった天然林の中で、子供達は8色の秋の色を探したり、バードコールで鳥とお話をしたり、ブナの実を見つけたりと、とても刺激的な発見をたくさんしました。あるクラスは、ヤマネと遭遇。また、古木にキツツキの穴を発見した児童もいました。皆とても自然との遊び方が上手でした。
森で見つけたものから、色々なことを教えてもらった1日でもありました。例えば、草食動物のシカのフンは臭くないけれど、肉食のイノシシのフンはとっても臭いこと。死んだ木が、どうやって土になっていくのかということ。それが、森にとってどんなことなのかということ。そうした発見を通し、森はたくさんの生命を育み、長い時間をかけて循環している繊細な場所だということを学びました。だからこそ、そんな大切な場所に人間界で出たゴミを残してはならないことも実感することが出来たようです。教室の最後には、「地球温暖化が進んでいるって言われているけれど、そうならないようにゴミを少なくしたり、森を大切にしなくちゃいけないと思った。」という感想が出るほど、人間と自然の共生について、とても考える素敵な1日になったようでした。
今年は今回の自然教室を最後に、富士宮市内の小・中学校のべ5校から550人の生徒さんに参加いただくことができました。
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初冠雪の富士山
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コガネタケ
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えっ!すごくゴワゴワしている!!
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シカのフンを発見。臭いはナシ。
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イノシシのフンは・・臭い!!
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どうしてブナは「?」なの?
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木は死んだらどうなるの?
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大事な森、汚しちゃいけない
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一般ボランティアの皆様
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しっかり根付きますように
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根っこの下の空洞で動物の毛発見
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フォレストアークは雨水を使っています
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高くまで登れて快感です
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おぉ~、倒れた!
■9月管理人日記
夏のなごりを感じさせる様な暑さが続きましたが、中旬頃からは、秋の気配が感じられるようになりました。朝の冷え込みは10℃位になって来ています。木々の紅葉はまだですが、下旬頃になりまして、例年通りキノコが出始めました。全国的にもクマの出没が相次いでいるようですが、富士宮の市街地周辺にも出没するようになりました。10月には自然体験学習などの行事がひかえていますので、十分な注意が必要と思われます。
注)「まなびの森」では、クマの出没に備えてクマ除けの鈴、スプレー、ラジオなどを用意しています。
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ウスヒラタケ
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ツキヨタケ
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秋空と笠雲のかかった富士山
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サラシナショウマ
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アキノキリンソウ
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柚に似た香りのするユウガギク