まなびの森通信

まなびの森通信

自然あふれる富士山2合目の「まなびの森」フォレストアークから
四季折々のようすやボランティア活動についてお伝えします。
みなさん是非「まなびの森」へ足をお運びください。
お待ちしております。
富士山「まなびの森」フォレストアーク副館長・管理人
沢田明宏

【第6回】 ボランティア活動開催

2005年11月24日

■10月管理人日記

ナナカマドやガマズミの実が真っ赤に色づきはじめて来ました。日に日にその色が鮮やかになっていきます。11日には平年より10日遅れで、富士山の初冠雪がありました。朝の気温は-1℃まで下がるようになりました。
15日と22日にはボランティアの方々に参加していただき、ヒノキ人工林の枝下し育林作業を実施していただきました。育林作業としては人気のある作業で、皆さん楽しんでいただけたようです。また22日には、森づくりについて、周辺のボランティア団体の方などとの質疑応答により、色々意見をいただきました。

■10月15日 ボランティア

「一水会」(※1)の方によるボランティア活動が行われました。天気予報は降雨予想でしたが、参加頂いた26名の皆様の日頃の行いの為か、曇り空から次第に雄大な富士山が姿を現し、絶好の作業日和となりました。
秋の青空の下、用意して来たお弁当を広げて美味しく戴きました。
午前中は枝打ち作業(※2)、午後は下刈作業と予定の作業に全員汗を流しました。
日頃、使用する事のない道具の為、最初は慣れない手つきでしたが、すぐに要領を掴み作業する事が出来ました。小さなお子さんも、ご両親にお手伝いいただきながら、上手に枝打ちをされていました。

■富士山国有林森づくり連絡協議会研修会@まなびの森

富士山国有林の森づくりにボランティア活動で参加している団体を中心とし、国有林関係者、県・市の関係者を含めた32名が出席し研修会が行われました。森づくりの参考事例として、当社の富士山「まなびの森」が研修現場の1つとなり、広葉樹の植栽地の現状を見ていただきました。その他、国有林が実施しているヒノキ植林地では、下刈り方法を全刈りから筋状に刈る、筋刈り方式に転換し、鹿等の被害に対応しようと試みられていました。夫々条件の異なった土地での森づくりに工夫・努力されており、いろいろと参考となりました。

■10月22日ボランティア活動 枝打ち

ヒノキ林で一般の方による枝打ち活動を行いました。ベテランボランティアの方から、「ぐりーんぐりーん」(※3)の方など、バラエティに富んだメンバー22名に集まっていただきました。
午前中は、全員が、ハシゴやステップを使って、木に登って、枝打ち(※2)を、午後からは、一部の方に、除伐(※4)もやっていただきました。作業前は暗かった森に、作業を終える頃には光が差し込み、成果が実感できました。その頃には、富士山も雪化粧をした顔を出して喜んでくれているようでした。

※1.「一水会」 : 住友連系の若手技術者の会
※2.枝打ちとは? : 下枝や枯れ枝を切り落とすこと。節のない良質の木材を得るとともに、不要な枝を切り落として、太陽光を森林に入れ、下草が育つようにする作業です。下草が育たないと枯枝から害虫が侵入したり、森林の保水力に影響が出るため、土砂災害を引き起こす可能性も出てきます。森林を守るためにも大切な作業です。
※3.ぐりーんぐりーん : 静岡大学の森林ボランティアサークル。この日の「まなびの森」での活動も、ホームページで紹介していただいています。
※4.除伐とは? : 生育や形状が悪い不要な木を伐ること

  • ナナカマド

  • ガマズミ

  • お母さんと一緒に枝打ち

  • イエーイ!こんなに高く登ったよ

  • 下刈りで使った鎌のお片づけにはポンプが大活躍

  • 枝打ちのおかげで、少しずつ林内に光が差し込みます

  • かっこよく倒れました

【第5回】遊びに来た牡鹿

2005年10月28日

■9月管理人日記

 富士山の標高1,000~1,100メートルに位置する「まなびの森」。最近では、朝の気温が8℃位になっています。広葉樹も少しずつではありますが、色づきだしています。また、自然林の中では、色々なキノコが顔を出し始めました。9月13日の日には、フォレストアークのすぐ近くまで雄鹿が出て来ましたので、カメラにおさめました。これからは、たくさんの鹿が山の上から下りて来ます。
 9月19日には、ホールアース自然学校の関係者8名が来所され、「まなびの森」で自然観察会を実施されました。みなさん豊かな森に満足されていたようです。

  • キオン

  • トチバニンジン

  • 「まなびの森」に遊びに来た牡鹿

  • ヌメリツバタケ

【第4回】ボランティア活動開催

2005年 9月 8日

■8月管理人日記

8月に入ってからの「まなびの森」は連日の様に雷雨があり、不安定な気候で本来の夏日がほとんどありません。
初旬には、地元の野鳥の会の皆さんによる探鳥会が実施されました。鳥の姿はあまり見られなかった様ですが、楽しいひとときを過ごしていただけたようです。
8月6日には、ボランティアの方々による今年最後の下刈り作業が実施されました。あいにくの雨模様にもかかわらず、12名の方が参加くださいました。最初から雨具を着用しての作業でしたが、皆さん頑張ってくださいました。
6月より5回に渡っての下刈り作業に、延べ110名(※1)の方々の皆様が参加くださいました。皆様のお力により、今年も怪我無く作業を終えることができました。ありがとうございました。
中旬には、「まなびの森」として富士山エコレンジャー(※2)の活動に2日間参加しました。
ススキの穂も伸び始めました。「まなびの森」には、もう秋の足音が聞こえます。
※1:ボランティア参加者内訳
  一般ボランティア3回開催(42名参加)
  三菱電機株式会社様ボランティア1回開催(44名参加)
  社員ボランティア1回開催(24名参加)
※2:富士山エコレンジャー
  富士山の環境保全と、富士山来訪者が安全・快適に富士山を楽しめるための活動(富士山の実情に応じたマナー指導、安全な登山指導や自然・文化などへの理解を深める情報提供)に取り組むため、ふじさんネットワーク会員が組織結成。

  • オトコエシの花

  • フジウツギ

  • 笠雲をかぶった富士山

  • 始めての下刈り作業のため手ほどき中

  • 富士山エコレンジャーでの清掃作業

  • 探鳥会の様子

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