自然あふれる富士山2合目の「まなびの森」フォレストアークから
四季折々のようすやボランティア活動についてお伝えします。
みなさん是非「まなびの森」へ足をお運びください。
お待ちしております。
富士山「まなびの森」フォレストアーク副館長・管理人
沢田明宏
■11月管理人日記
散り急ぐ落ち葉が日に日に増していきます。地上では、ふかふかした落ち葉の絨毯がその厚みを増しています。今年の紅葉は中旬頃にその見頃をむかえました。特にカエデの色づきが素晴らしい状態です。フォレストアーク前から空を見上げると、空気が澄んで、綺麗な夕日が望める日が続いています。下旬になって毎朝、氷が張る様になりました。朝夕は冬の様相です。
11月19日には、三菱電機関係の皆さんによるボランティア活動が実施されました。36名の方が参加くださり、ヒノキの枝打ち作業と記念の捕植を実施しました。半数くらいの方が初めての参加という事で、ボランティア活動の輪が広がっている様でうれしく思います。フォレストアークの休憩室にペレットストーブが設置されました。
■フォレストアークに「ペレットストーブ」を設置しました!(11月16日)
フォレストアークは、太陽光発電、雨水利用、バイオトイレなど、さまざまな環境対応設備を備えていますが、そのひとつとして、ペレットストーブを設置しました。
木質ペレットは、製材工場などから排出される木くずを、直径数mmの穴から押し出し、その圧力によって固めたものです。この木質ペレットを燃料にするのがペレットストーブです。石油などの化石燃料をほとんど使わないので、環境にやさしい暖房器具として注目されています。
フォレストアークは建物自体の断熱性能が高くないため、部屋全体が暖まるところまではなかなか行きませんが、それでも赤々と燃える炎が見えるため、なんとなく心から暖まってくるような気がします。これまで冬季にはご来場いただけなかったフォレストアークですが、これで、冬季にも皆様にご来場いただけるようになりました。是非、ペレットストーブの炎に暖まりにおいでください。
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植林したカエデも綺麗に色づきました
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白い雲と赤い夕日の美しい、空気の澄んだある日の夕方
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徐々に広がるボランティアの輪
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赤々と燃えるペレットストーブ
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燃料のペレット
■10月管理人日記
ナナカマドやガマズミの実が真っ赤に色づきはじめて来ました。日に日にその色が鮮やかになっていきます。11日には平年より10日遅れで、富士山の初冠雪がありました。朝の気温は-1℃まで下がるようになりました。
15日と22日にはボランティアの方々に参加していただき、ヒノキ人工林の枝下し育林作業を実施していただきました。育林作業としては人気のある作業で、皆さん楽しんでいただけたようです。また22日には、森づくりについて、周辺のボランティア団体の方などとの質疑応答により、色々意見をいただきました。
■10月15日 ボランティア
「一水会」(※1)の方によるボランティア活動が行われました。天気予報は降雨予想でしたが、参加頂いた26名の皆様の日頃の行いの為か、曇り空から次第に雄大な富士山が姿を現し、絶好の作業日和となりました。
秋の青空の下、用意して来たお弁当を広げて美味しく戴きました。
午前中は枝打ち作業(※2)、午後は下刈作業と予定の作業に全員汗を流しました。
日頃、使用する事のない道具の為、最初は慣れない手つきでしたが、すぐに要領を掴み作業する事が出来ました。小さなお子さんも、ご両親にお手伝いいただきながら、上手に枝打ちをされていました。
■富士山国有林森づくり連絡協議会研修会@まなびの森
富士山国有林の森づくりにボランティア活動で参加している団体を中心とし、国有林関係者、県・市の関係者を含めた32名が出席し研修会が行われました。森づくりの参考事例として、当社の富士山「まなびの森」が研修現場の1つとなり、広葉樹の植栽地の現状を見ていただきました。その他、国有林が実施しているヒノキ植林地では、下刈り方法を全刈りから筋状に刈る、筋刈り方式に転換し、鹿等の被害に対応しようと試みられていました。夫々条件の異なった土地での森づくりに工夫・努力されており、いろいろと参考となりました。
■10月22日ボランティア活動 枝打ち
ヒノキ林で一般の方による枝打ち活動を行いました。ベテランボランティアの方から、「ぐりーんぐりーん」(※3)の方など、バラエティに富んだメンバー22名に集まっていただきました。
午前中は、全員が、ハシゴやステップを使って、木に登って、枝打ち(※2)を、午後からは、一部の方に、除伐(※4)もやっていただきました。作業前は暗かった森に、作業を終える頃には光が差し込み、成果が実感できました。その頃には、富士山も雪化粧をした顔を出して喜んでくれているようでした。
※1.「一水会」 : 住友連系の若手技術者の会
※2.枝打ちとは? : 下枝や枯れ枝を切り落とすこと。節のない良質の木材を得るとともに、不要な枝を切り落として、太陽光を森林に入れ、下草が育つようにする作業です。下草が育たないと枯枝から害虫が侵入したり、森林の保水力に影響が出るため、土砂災害を引き起こす可能性も出てきます。森林を守るためにも大切な作業です。
※3.ぐりーんぐりーん : 静岡大学の森林ボランティアサークル。この日の「まなびの森」での活動も、ホームページで紹介していただいています。
※4.除伐とは? : 生育や形状が悪い不要な木を伐ること
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ナナカマド
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ガマズミ
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お母さんと一緒に枝打ち
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イエーイ!こんなに高く登ったよ
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下刈りで使った鎌のお片づけにはポンプが大活躍
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枝打ちのおかげで、少しずつ林内に光が差し込みます
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かっこよく倒れました
■9月管理人日記
富士山の標高1,000~1,100メートルに位置する「まなびの森」。最近では、朝の気温が8℃位になっています。広葉樹も少しずつではありますが、色づきだしています。また、自然林の中では、色々なキノコが顔を出し始めました。9月13日の日には、フォレストアークのすぐ近くまで雄鹿が出て来ましたので、カメラにおさめました。これからは、たくさんの鹿が山の上から下りて来ます。
9月19日には、ホールアース自然学校の関係者8名が来所され、「まなびの森」で自然観察会を実施されました。みなさん豊かな森に満足されていたようです。
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キオン
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トチバニンジン
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「まなびの森」に遊びに来た牡鹿
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ヌメリツバタケ