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樹木としてのナラ
ジャパニーズオークは、日本を代表するナラの総称で、主にミズナラやコナラなどを指します。北海道から九州まで広い地域に分布しており、低地から亜寒帯性針葉樹が優占する山岳地まで、さまざまな環境に生育。樹高は約25m、幹の直径は約1.5mほどにもなる広葉樹です。ミズナラは成長に長い年月を要し、生育量も多くないことから、希少性の高い木材として扱われてきました。木肌の細かさと木目の美しさから、内装材や家具などに使用されるほか、ウイスキー樽の材料としても用いられています。

※ナラは、原産国以外でも生育に適した地域で植林されている場合があります。
部材としてのナラ
ナラは、独特な節とはっきりとした年輪による、豊かな表情が魅力。
重厚感のある質感と、淡い褐色も特徴のひとつです。
また、硬く丈夫で摩耗にも強いことから、長く使われる木材として親しまれています。

ナラの特徴は、節や虎斑などの自然の豊かな表情。それぞれが絶妙なバランスで響き合うことで心地よいアクセントとなり、上質な空間を演出してくれます。時とともに深まる色味も魅力です。

素足で触れると伝わってくる木の温もり、木目や色合いの濃淡に表れる豊かな個性。そのような木本来の生命を感じられます。ナチュラルでやさしい風合いはさまざまな空間と調和するため、インテリアも自由に楽しみながら理想の暮らしを叶えられます。

ナラのフロアは、自然が生み出す美しい文様がリビングやダイニングなどに心地よい時間を与えてくれます。オイル仕上げは、カビや腐敗にも強く、水をはじく効果もあります。
蒸留所のカウンターや家具などに使われ、
豊かな表情が
深みと温もりをもたらします。
国産のナラは、材ごとに異なる個性が際立ち、
印象的な空間を生み出します。
長野県にある小諸蒸留所のバーカウンターは、北海道産のミズナラ材を使用。カウンター越しに蒸留所の様子を間近で眺めながらお酒を楽しめます。ウイスキーづくりの現場の雰囲気を感じながら過ごせる空間と、ミズナラの美しい木目や質感に包まれる体験が重なり、蒸留所ならではの特別なひとときを生み出しています。木の温もりを感じながら味わう一杯が、訪れた人に印象的な時間をもたらします。

小諸蒸留所
飛騨産業は1920年に岐阜県飛騨高山で創業した木工家具メーカー。 飛鳥時代から続く匠文化を背景に、地域の発展を願う有志が「無用の長物」とされていたブナを活かし、曲木家具づくりをはじめました。「風のうた」は、北海道産のナラ材を中心に使用しており、豊かな表情を生かしてつくられた家具シリーズです。節や色合い、力強い木目が家具にアクセントを与え、上質な空間を演出します。

飛騨産業株式会社 風のうた
「Ko-ko」は、プロダクトデザイナーの小野里奈と「山室家具製作所」の共同開発による家具シリーズです。北海道産ナラ材をふんだんに使用するとともに、角材を四方に組んで枠を作り、内側に板やガラスをはめ込む伝統的な框組構造で制作。ナラのきめ細やかな木目の美しさや温かみが活かされています。「100年かけて育った木は、100年使えるものにしたい」。そんな想いが込められた名作です。

山室家具製作所 Ko-koシリーズ
落ち着いた色味の木肌が、
空間に穏やかな安心感をもたらします。
また、年輪の生み出す豊かな模様が、
空間に自然の力強い表情を与え、
住まう人の個性を鮮やかに彩ります。
家具や建築、ウイスキー樽など
さまざまな用途で使われ、その独特な表情と
香りが世界中で高く評価されています。
日本の森が育んだこの木は、
今も多くの人を魅了しています。
日本のナラ、特にミズナラの価値が広く認められるようになったのは明治時代の末期頃からです。北海道産の良質なミズナラ材はヨーロッパをはじめ世界各地に輸出され、「JAPANESE OAK」として名声を得ました。家具材や建築材として利用されるほか、棺用材としても高く評価され、日本の木材文化を象徴する存在となりました。

ミズナラの魅力のひとつは、はっきりとした木目と特徴的な「斑」にあります。年輪とは別に、中心から放射状に伸びる組織によって生まれる模様が「斑」で、柾目面に現れるものはトラの毛皮のように見えることから「虎斑」と呼ばれます。この虎斑は良質なナラ材にのみ現れるとされ、家具や建築の意匠としても高く評価されています。

ミズナラは、ウイスキーの熟成に用いられる樽材として知られています。ミズナラ樽で長期熟成したウイスキーは、白檀や伽羅を思わせる東洋的な香り。木材の中に含まれる香り成分がゆっくりと溶け出すことで、他のオークとは異なる複雑で奥行きのある風味が生まれます。

※「ナラの雑学」に使用されている画像はイメージです。