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民間住宅ローン利用者の
金利タイプ別利用状況

~住宅金融支援機構2024年1月公表の調査結果より~

公開日:2024.04.01

  • 住宅ローン
  • 金利動向
民間住宅ローン利用者の金利タイプ別利用状況

住宅ローンには、「変動型」、「固定期間選択型」、「全期間固定型」など、いくつかの金利タイプがあります。
どの金利タイプを選択するかは大変悩ましいところで、読者の皆さんの中にも、このことで苦労されている方は多いのではないでしょうか。

そのような方への参考情報として、住宅金融支援機構は、「民間住宅ローン利用者の実態調査」として、年2回「民間住宅ローン利用者編」をホームページ上で公表しています。
この「民間住宅ローン利用者の実態調査」は、住宅ローンを利用した人を対象にアンケートを行い、直近の住宅ローン利用状況を調査した結果です。

当コラムでは、住宅金融支援機構が公表しているこの調査結果から、住宅ローンを利用している人の最新傾向を読者の皆さんに随時お伝えしています。

金利タイプの傾向について

今回は、2024年1月に公表された2023年10月度の調査結果から、住宅ローンを利用した人が選んだ金利タイプの傾向について、インターネット調査会社のモニター220万件の中で、2023年4月~9月までに、住宅ローンの借り入れをした全国の20歳以上70歳未満の人に対して、インターネットによるアンケート調査を実施し、そのうち回答のあった1,500件の調査結果をまとめたものです。

以下が今回の調査結果でポイントとなるところです。

1.「変動型」の金利タイプを選んだ人の割合は前回の調査より増加しました。

「変動型」を選んだ人は回答者全体の74.5%でした。

前回調査(2022年10月〜2023年3月期)の72.3%からは2.2%の増加です。

2021年4月~2021年9月期の調査結果の67.4%からは7.1%の増加です。

2020年4月~2020年9月期の調査結果の62.9%からは11.6%の増加です。

2.「固定期間選択型」の金利タイプを選んだ人の割合は前回の調査と同じでした。

「固定期間選択型」を選んだ人は回答者全体の18.3%でした。

前回調査(2022年10月〜2023年3月期)も18.3%で今回と同じでした。

2021年4月~2021年9月期の調査結果の21.7%からは3.4%の減少です。

2020年4月~2020年9月期の調査結果の24.5%からは6.2%の減少です。

3.「全期間固定型」の金利タイプを選んだ人の割合は前回の調査より減少しました。

「全期間固定型」を選んだ人は回答者全体の7.2%でした。

前回調査(2022年10月〜2023年3月期)の9.3%からは2.1%の減少です。

2021年4月~2021年9月期の調査結果の10.9%からは3.7%の減少です。

2020年4月~2020年9月期の調査結果の12.6%からは5.4%の減少です。

まとめ

今回の調査結果では、回答した人の約7割超が「変動型」、約2割が「固定期間選択型」、 約1割が「全期間固定型」の金利タイプを利用したことがわかりました。

前回の調査と比べると「変動型」を選んだ人の割合は増加しましたが、一方で「全期間固定型」を選んだ人の割合は減少しています。

前回の調査結果では、金利がより低い「変動型」を選んだ人の割合は、返済期間中は返済額が変わらない「全期間固定型」を選んだ人の割合を大きく上回りましたが、今回の調査でも、「変動型」を選んだ人の割合は、「全期間固定型」を選んだ人の割合を大きく上回っています。

住宅ローンは、どの金利タイプを選択するのが正しいかという問いに正解はありませんが、20年30年という長い期間において、教育費と並んで大きなウェイトを占める家計費の一つです。
大切なことは、利用する住宅ローンの金利タイプで将来の返済プランが変わってくるということです。

住宅購入の資金計画を立てる際は、住宅ローンの返済額を家計支出の一つととらえて、住宅ローンの返済が終わるまでの間、家計収支がどのようになるかを見極めることも住宅購入のプランニングの一つです。

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